2018/05/25

キーツガルテンその後

よっこらしょっ!
かぼちゃの赤ちゃんは、
種の皮と土をしばらく抱えていました。

4月に始まったキーツガルテンは順調に進んでいます。苗を買ってそれを植えている人たちのスペースはすでにわさわさと野菜たちが育っています。私は種からはじめているので、かなりのんびりめ。それでも真ん中に2列蒔いた人参の種が、蒔いてから7日で一斉に発芽してくれ、だいぶにぎやかになってきました。



エマの希望できゅうりを育てるのですが、支柱をどうやって立てるかをずっと迷っていました。支柱を立てるとけっこうスペースが取られるので、どう効率よく、重たくなる(なってほしいな)きゅうりを支えられるだけの支柱を立てるか・・・。あれこれ考えて、竹のポールを購入して、2週間前の土曜日にノコギリなどの道具をもってガルテンへ。もくもくと作業をしていると、いつもガルテンで会う女性がやってきて、何をしてるかたずねてきたので説明をしました。それを聞くなりその女性はくるりと横を向き、「ここにあるじゃない」とフェンスを指さします。たしかに私のスペースのすぐそばにはちょうど良い位置に、ちょうど良い高さのフェンスがあって、それを使えればなあとは思っていました。でもそこには雑草とはいえ立派にツタがからまっているし、ここの風景をそんなに変えるのもなあと思っていたのでした。私が「うーん」と言っている間にその女性が「このつたを取って、あとは植木鉢をもってくればいいのよ」と言いながら、がしがしとツタを掴んで外していき、数秒のうちにそこだけツタがすっかりなくなってしまいました 汗。「じゃあ・・・ホセ(ガルテンを管理している男性のひとり)に月曜日にきいてみる」と言うと「聞かなくていいわよ、やっちゃいなさいよ」とその女性。いやはやベルリンの女性たちは強いです。あくる月曜日、ドキドキしながらホセに聞くと「いいよ」と一言返事。

スペースが増え、ちょっと欲が出てきたところで、この冬食べておいしかったので採っておいたかぼちゃの種を育種ポットに適当に蒔いてみました。そして先日、ひょっこりと顔を出しました。発芽してしまったからには、育てないわけにはいきません。結局きゅうりを育てようと思っていたところにかぼちゃを移植することにきめたので、「ツタがしがし事件」から約1週間後の週末に支柱を立てました。そのかぼちゃはHokkaido Grünという名前のもので、ドイツでよくみられるHokkaidoという品種。たいていHokkaidoというと皮の色はオレンジなのですが、それは緑(Grün)。うまく育ってくれるといいな。

ということで、今年は人参、枝豆、とうもろこし、きゅうり、かぼちゃを育てます。あとはいちごがふた株育っているのと、ハーブが数種類、その他にあいたスペースにチンゲンサイを蒔く予定です。スペースを増やす後押しをしてくれた女性にはおすそわけをしないといけませんね。

2018/05/20

アカシアのお花の入ったパンケーキ

アカシアの花

数ヶ月前にアパートの1階に越してきた女性がアカシアの花をおすそわけしてくれました。ドーナツやクレープの生地に入れて焼くとおいしいとのこと。できれば今日にも食べてねと言われたのがもう夕方。とっても良い香りがするのでおいしいうちに食べたいと思いつつも、すでにおうどんを打っていたのでかないませんでした。そして次の日もなんだかんだと調理できず、その翌日の朝食にやっと食卓に登場。私たちはファンクーヘンにしていただきました。


ファンクーヘンはドイツ語でPfannkuchen。フライパン(Pfanne)で焼くケーキ(kuchen)。クレープよりも厚い、でもパンケーキやホットケーキよりも薄いドイツ版パンケーキです。純白だったお花もところどころ茶色くなってしまってはいたのですが、生地をフライパンに流して、その上に置いて温められると、ふわっといい香りが。アカシアの花入りのパンケーキでなんとも贅沢な朝食でした。

ところでこのPfannkuchen、ベルリンでは揚げパンに砂糖をまぶしたお菓子をさします。さらに、ベルリンの外ではその揚げパンはベルリナー(Berliner)と呼ばれています。ややこしいですね。私もmr.モッツアレラも揚げパンのほうのPfannkuchenは好きではないので、我が家でPfannkuchenというのはパンケーキのほうです。

2018/04/29

ランニングシューズ新調

1年でほんの数日楽しめる
ピンクのじゅうたん

桜が散り始めました。1年のうち数日だけ地面がピンクになります。

先日、地下鉄に乗ってシャルロッテンブルグ区に行ってきました。地下鉄に乗っていた時間は片道30分くらいなのですが、いろいろな音楽を聞けました。というのも、ベルリンの地下鉄に乗っているとだいたい音楽を演奏してその後お金を集める人たちが乗ってくるからです。最近の流行り(?)はスピーカー持参でバックグラウンドミュージックを流しながらバイオリンやアコーディオンを演奏というもののようなのですが、スピーカーなしのほうが絶対にいいです。というのも電車の狭い空間の中でスピーカーの音はちょっとつらい。その日も全員スピーカー持参で、しかもすっごい音痴な夫婦もいて、カバンに入れていった村上春樹の『パン屋再襲撃』がほとんど楽しめませんでした。

さてどこへ行っていたかというと、ラウフラーデン(Laufladen)というランニング専門のお店です。ラウフ(Lauf)は走る、ラーデン(Laden)はお店という意味です。そこでは自分の足や走り方に合う靴を選んでくれます。で、ついにランニングシューズを新調しました。といっても花粉症があるから、主に雨の日ランナーですが・・・。

靴選びはこんな感じです。まずどれくらいの時間走るか、どんな道を走るかなどの質問をされ、足のサイズを測りつつ土踏まずの型を取ります。その後ランニングマシーンに乗って、家から履いていった靴で軽くジョギング。膝から下の部分がビデオで撮影されるので、それをお店の人と一緒に見て、どんな靴が合うかのアドバイスをもらう。

私の場合、足を上げたときに右膝が左膝よりも内側に入れる癖があるようです。原因は右の膝のサポート力が左に比べて弱いからで、サポート力の高い靴でそれを補うのが良いとのこと。その結果をもとに、ナイキを1足、Sauconyというメーカーの靴を2足選んで、もってきてくれました。履いてみるとSauconyの靴履き心地が抜群。聞いたことがないメーカーでしたが、ランニング用の靴のみを専門につくっているメーカーらしいです。Sauconyの靴を選び、再びランニングマシーンへ。ビデオを見ると、今度はさっきよりも膝が内側に入る角度が減っていました。

私はだいたい20分、長くて30分くらいしか走らないのですが、今後もっと長い距離を走りたいのだったら、もっとサポート力の強い靴を選ばないといけないそう。ただし、私の体は大きくないので(154.5cm)、あまりサポート力のある靴を履くと重たくて走るのがつまらなくなるでしょう、と言われました。今後長く走る予定はありませんが、その前に膝のサポート力を付けてください、というのがお店の人のアドバイスでした。ヨガはそれに最適だとのこと。

私が行ったのはこのLaufladenです。
Lunge Der Laufladen
http://www.lunge.de/


2018/04/24

桜が咲きました



先週後半になって近所の桜並木の桜が咲きました。開花後少し気温が下がったので、今日もまだ見事に咲いていました。新緑の淡い緑と濃いピンクのコントラストが本当にきれい。1年でこの時期にだけ見られる光景です。

さて前回少し触れたコミュニティガーデン。正式には「キーツガルテン」(Kiez Garten)という名前なので、これからはキーツガルテンと書きます。

90cmX90cmくらいの小さなスペース
向こうに見えるカラフルなものはサーカス小屋のテント

私たちは今年8月の初旬、ちょうど夏野菜の収穫が始まる頃に2週間ベルリンを離れることになっているので、種蒔きは少し遅らせ、8月中旬に戻ってきた後に収穫をできるようにすることにしました。といっても自然が相手なので、そううまくいくかは不明ですが。ということで、まだ上の写真にあるシルバーのコンテナにミツバチが好むお花の種やわけぎの種を蒔いただけです。真ん中のスペースには、枝豆、きゅうり、人参を中心にハーブ類を少し植える予定です。

キーツガルテンが開始し、知り合いができました。ガルテンはCabuwaziというサーカスやダンスなどの練習場の敷地内にあり、そこにはカフェもあるので、なんとなくふらりとカフェに行くと、ガルテンの仲間がいて、あいさつをかわしたり、野菜の話をしたりとなかなか楽しくなってきました。

2018/04/14

春がきた!花粉症・・・そして新しい試み

飛行機
最近具体的なモノを描くようになってきました

ここ1週間で一気に春の陽気になりました。春がきた!と喜ぶのもつかのま、花粉症がはじまりました。先週のある朝、コーヒーミルをごりごりまわしながら、台所の窓を開けて外を見ていたら、風とともに白樺の木からふわあっと黄色い粉が舞い、思わず窓を閉めてしまいました。白樺の木、近所にけっこうたくさんはえていて、好きな木なのですが、この時期はできれば近寄りたくないです。20日から25日で開花時期=花粉を飛ばしまくる時期が終わるそうです。

3月末に近所でコミュニティガーデンの募集があったので申し込んでおいたところ、一区画使えることになりました。廃材を使用して組み立てた花壇のような小さいスペースなのですが、今からワクワクしています。このコミュニティガーデンは、クンガーキーツ・イニシアチブ(kungerKiezInitiative)という組織のプロジェクトのひとつ。映画上映会や日曜大工やソーイングのワークショップなども開催していて、これからここにいろいろ関わることになりそうです。

2018/03/20

4歳になり、念願の・・・

説明を追加

先日エマが4歳になりました。

今年は保育園にもっていくのと、家でのパーティー用を合わせて、ミニカップケーキをたくさん焼きました。下はヴィーガン(卵・乳製品なし)のケーキで、上にはふんだんにバタークリームを乗せました。ふんだんにといっても、普通のカップケーキに比べれば少ないほうかな。バタークリームは、冷凍いちごをピューレにしたものを混ぜたいちごクリームと、お米のミルクでできたこれまたヴィーガンのチョコレートを混ぜたチョコレートクリームの二種類。下をあっさりヴィーガンレシピにして正解でした。卵やバターを使わないケーキは作るのがとっても簡単。特にドイツ在住の方のために、一番下にレシピを書いておきます。

さて、4歳になって念願の・・・
自転車をもらったエマ、毎日朝から晩まで頭の中は自転車のことでいっぱい。誕生日の翌々日に乗り始めて今日で3日目。すでに乗りこなしています。

ドイツ語でLaufrad(ラウフラード)、日本ではストライダーというペダルがなくて、足で地面を蹴って進む乗り物に2歳の頃から乗っているので、もう自転車の形状の乗り物のバランスを取るのはお手のもの。さらに、恐怖心がない。この恐怖心がないって本当に強みだなと思いました。お誕生日の翌日は残念ながらものすごい強風で断念したのですが、その翌日に「自転車試してみようか」、とお外へ。最初は私が後ろを支えていました。でも、子ども用の自転車本当に低いので、私にとって楽な姿勢ではありません。2、3分くらいしたところで、私の腰が疲れてきたのでパッと一瞬手を離してしまいました。でも、なーんの問題もなくすいすいと進んでいきました。自転車に乗れるようになるまではけっこう時間がかかるかなと思っていたのですが、なんのことありませんでした。

明日は保育園に自転車で行くそうです。


ヴィーガンカップケーキレシピ
材料:
190g   小麦粉(Weizenmehl)*
大さじ2  ベーキングパウダー(Backpulver) 
大さじ1  片栗粉(Stärke) 
120g   お砂糖 (私は80gまで減らしました)
1袋     バニラシュガー
100ml         調理用油Brat- & Backölを使用)
150ml         植物由来のミルク(私はHafermilch:オート麦ミルクを使用)

作り方:
1、粉物をボールに入れて、泡立て器で混ぜる。
2、油とミルクを入れてさらに混ぜる。ここで混ぜすぎないことがポイントです。少しくらい粉のダマがのこっていても大丈夫です。
3、油を塗った型に入れ、175℃に余熱したオーブンで焼く。ミニカップケーキ型で15分くらい、普通のカップケーキ型やマフィン型で20〜25分です。

*小麦粉について。私はType 405を使用。ディンケル粉(Dinkelmehl)だとあまりうまくいかず、いくつか型から外すときに上の部分だけ壊れてしまいました。ディンケルを使うときは、少しアーモンドパウダーを入れるとか、ミルクをもっとスターチの多いものにしたりすればいいのかもしれません。

2018/02/28

シチリアでの予想通りと予想外

毎週土曜日開催のジャルディーニ・ナクソスの市場
エトナ山を見ながらお買い物

この1週間ベルリンはぐっと冷え込み、毎晩マイナス5度以下、日中の最高気温もマイナスという日々。おかげで晴天続きです。気温が5度前後で雨ばかりの天気よりも、こうやってマイナスになって晴天のほうが好きではあるのですが、ここ数日の寒さはちょっと痛いくらいです。

さて、シチリアから帰ってきてすでに1週間が経過し、思い出すのはやはりおいしい食事です。食べもののおいしさは予想していた通りでした。肥沃な土地のおかげなのか、野菜がとてもおいしかったです。野菜をぶつぶつ切って、トマトを放り込んでさっと火を通せば、それだけで絶品の一皿ができる。正直に言うと、ドイツではなかなかそういう野菜に出会えません。

ドイツに戻ってから知ったのですが、日本人はイタリアを旅しているときはあまり日本食が恋しくならないらしいです。というのも、トマトとお味噌・お醤油はともにうまみ成分である「グルタミン酸」が豊富に含まれているから、とのこと。日本人は大豆から、イタリア人はトマトからうまみ成分を取っているんですね。

予想外だったのは寒さです。もちろんベルリンに比べれば気温は高かったけど、風がつめたくて驚きました。滞在の前半はけっこう風が強くて、晴天で日差しはきついけど、風はきりりと冷たく、ある意味エトナ山の雪景色と合っていました。後半は曇りがちだけど、風がおさまり、とても快適でした。

私たちが準備不足だったのは家の中で着る暖かい服です。ベルリンより暖かいとはいえ夜の気温は10度以下。シチリアの家は夏の暑さを考慮して作られているので、日がくれるとしんしんと冷えてくる。ドイツの家、とくに我が家のような集合住宅は、あんなふうに家の中が寒いということがありません。重ね着で着膨れしながらしのぎました。残念だったのは、せっかくのおいしいワインが、冷蔵庫に入れたかのごとく冷えてしまったことです。