2016/11/09

久しぶりのベルリンフィル

先日出かけたベルリン動物園にいた鹿たち。
動物園にいても、群れをつくり、
見張り番がいる野生は変わらないみたい。
太陽が当たって、本当に美しい光景でした。

先週の土曜日、久しぶりにベルリーナー・フィルハーモニカー(Berliner Philharmoniker)のコンサートを聴きに行ってきました。フィルハーモニーに出向くのはエマが生まれる3週間前以来なので、ほぼ3年ぶり。相変わらず席は上のほう(つまり安い席)でしたが、この会場は本当に良くできていて、どこにいてもよく見えるし、よく聞こえます。もちろんオーケストラのすぐそばの席とは臨場感が違うんだろうけど、それはいつか。 


 演奏曲目は、 ピエール・ブーレーズ(Pierre Boulez) Éclatと、グスタフ・マーラー(Gustav Mahler)のSymphonie Nr.7。クラッシックは好きだけど特に詳しくない私にとっては両方ともなじみのない曲でしたが、クラッシックには珍しくギターとマンドリンが使われるとのことで、それがどんなものなのか楽しみにしていました。

Éclatは、数は忘れてしまいましたが、10〜15人くらいの少ない奏者での演奏でした。私は通常楽しむことのできないタイプの音楽でしたが、あの晩は別。すっかり引き込まれました。Symphonie Nr.7はオーケストラで。大オーケストラの中にときおり聞こえるマンドリンとギターの音色は本当に優しくて、寒い冬の午後にガラス張りのテラスで温かいお茶を飲んでいるようなそんな気分にさせられました。ちなみにギターはバイオリン奏者のおじいちゃんが掛け持ちをしていたのですが、ギターの出番が終ると元の席へ戻り、バイオリンを奏で始める姿には感動させられました。私にとって、あの晩の主人公はギター弾きのおじいちゃんであったことは間違いありません。

コンサートは、なんと休憩なしで約1時間45分ぶっとおしでした。曲が終るたびに、「ほおっ」と歓声にちかい音や、咳ばらい、ちょっとしたざわめきが聞こえ、曲が始まるとまた静かに。私も「え、休憩なしでまだ続くの?」と思いましたが、曲が終ると「あ、私また聞き入ってた」と気がつくほどすばらしかったです。


さて、私が出かける前、予想通りエマは号泣。最近は号泣するだけでなく、はっきりと自分の要求を言うようになりました。ちなみにこれまでにこんな変化を遂げました。

わーん(泣き声)、ママ〜!!

Nein, nein---! (だめだめ〜という感じかな)

エマも〜。 

エマも、行く〜。

エマもいく。じゃましないから、ね(先日の発言)
エマも、一緒に出かける〜!

 次はなんて言うのかな?


mr.モッツアレラはいつも、「じゃあ、バルコニーからママを見送ろう」と泣いているエマを抱っこして見送ります。なんと泣き声が、家から歩いて1、2分運河の橋の上(下の写真のバスが写っているところ)まで聞こえてきます。・・・次回からはやめてもらうことにしました。

10月末の運河