2018/02/28

シチリアでの予想通りと予想外

毎週土曜日開催のジャルディーニ・ナクソスの市場
エトナ山を見ながらお買い物

この1週間ベルリンはぐっと冷え込み、毎晩マイナス5度以下、日中の最高気温もマイナスという日々。おかげで晴天続きです。気温が5度前後で雨ばかりの天気よりも、こうやってマイナスになって晴天のほうが好きではあるのですが、ここ数日の寒さはちょっと痛いくらいです。

さて、シチリアから帰ってきてすでに1週間が経過し、思い出すのはやはりおいしい食事です。食べもののおいしさは予想していた通りでした。肥沃な土地のおかげなのか、野菜がとてもおいしかったです。野菜をぶつぶつ切って、トマトを放り込んでさっと火を通せば、それだけで絶品の一皿ができる。正直に言うと、ドイツではなかなかそういう野菜に出会えません。

ドイツに戻ってから知ったのですが、日本人はイタリアを旅しているときはあまり日本食が恋しくならないらしいです。というのも、トマトとお味噌・お醤油はともにうまみ成分である「グルタミン酸」が豊富に含まれているから、とのこと。日本人は大豆から、イタリア人はトマトからうまみ成分を取っているんですね。

予想外だったのは寒さです。もちろんベルリンに比べれば気温は高かったけど、風がつめたくて驚きました。滞在の前半はけっこう風が強くて、晴天で日差しはきついけど、風はきりりと冷たく、ある意味エトナ山の雪景色と合っていました。後半は曇りがちだけど、風がおさまり、とても快適でした。

私たちが準備不足だったのは家の中で着る暖かい服です。ベルリンより暖かいとはいえ夜の気温は10度以下。シチリアの家は夏の暑さを考慮して作られているので、日がくれるとしんしんと冷えてくる。ドイツの家、とくに我が家のような集合住宅は、あんなふうに家の中が寒いということがありません。重ね着で着膨れしながらしのぎました。残念だったのは、せっかくのおいしいワインが、冷蔵庫に入れたかのごとく冷えてしまったことです。