2016/12/08

いつもと様子が違うと思ったら




火曜日の朝エマをキタに送った後にいつものオーガニックスーパーへお買い物に行きました。だいたいいつもお決まりのものをかごに入れ、朝はたいていレジにいる店員さんに会計をしてもらい、いつもの挨拶をかわし、いつもの道を通って家へと歩き始めましたが、いつもとなんだか様子が違う。

いたるところに警察官がいっぱい。さっきは警察官を乗せたワゴン車が停まっているのが遠くに見えたし、向こうからまたもう一台走ってくる。ベルリンはよく映画やドラマの撮影が行われているので、偽警官が道ばたにうろうろしていることがあるのですが、その場合は撮影クルーもまわりにいるので分かります。今回は本物で、それも驚くほどたくさん。何だろう?と思いつつ歩き続けると、途中で道路が閉鎖されかけていて、あわてて迂回して帰宅しました。 

夕方お散歩に出て、道ばたでおばあちゃんたちが立ち話しているのが耳に入り、第二次世界大戦中に投下された不発弾の撤去作業だったことを知りました。撤去作業にさきだって避難区域内の2,500人が避難し、区域内にあるお店や学校・幼稚園はお休みだったとか。我が家は避難区域にかろうじて入らなかったので、近所でどんなことが起こっているかもしらず、いつもと変わらない一日を送っていました。

爆弾が見つかったのは、の工事現場。その東西ベルリンを分けていた壁の跡が走っているのですが、そのすぐそばにあったアパートがこの夏取り壊されました。その後、新しいアパートを建てるべく巨大な穴を掘る作業をしていました。実はつい先日、mr.モッツアレラと工事現場を見ながら「このアパート地下の倉庫がなかったんだね」なんて話してたところでした。もし元にあったアパートに地下倉庫があったら、その建設作業の段階で爆弾は見つかっていたはずです。考えるだけで恐ろしいですが、前のアパートの住民は爆弾の上で暮らしていたんですね。ベルリーナー・モルゲンポスト紙によるとベルリンには推定3000個の爆弾が残っているそう。このリンクから動画を見ることもできます→Berliner Morgenpost

今私がのほほんと暮らしているこの辺りにも、約70年前には爆弾が落とされていたという事実を知り、平和の尊さをあらためて感じました。

2016/12/05

初雪 der erste Schnee



朝起きたら雪が積もっていました。初雪です。9時頃にはすでにやんで青空が広がり、ほぼ溶けてしまいました。 朝起きてみたら目の前が白銀の世界!というのはいくつになってもわくわくするものです。



2016/12/04

裸足の効用、足湯の効用

今日は友人親子と運河沿いのカフェへ
バリスタがラテにクマさんを描いてくれました
子どもたちが飲みたがったのは言うまでもありません

先週土曜日の早朝、エマが耳が痛いと半泣きで起きました。その後に休日の救急外来へ連れて行くと、膿みは出ていないけど片耳の中が赤く炎症を起こしている軽度の中耳炎と診断されました。帰りの車の中でエマは眠り、そのままお布団へ連れていきましたが、起きずにその後は眠る、眠る。そして起きては食べて、また眠る。それを繰り返し、日曜日の朝には何事もなかったかのように起きておおはしゃぎ。安心して一緒に遊んでいると、トイレから「うぎゃっ」という声が。「大丈夫?」と聞くとmr.モッツアレラが苦しそうに「だめだ〜」と一言。ドアを開けるとバスタブのすぐそばに横になっていました。ぎっくり腰でした。相当痛いらしく、今でも顔をしかめながら生活をしています。お気の毒。そして先週後半、エマはキタから新しい風邪をもらってきました。どうやら軽いもので、鼻水が出る程度ですが。そんなこんなで先週末からなんだか落ち着かない日々を送っています。

健康の大切さについてあらためて考えさせられる今日このごろ、裸足の効用に気がつきました。夕方になんだか骨盤が重たいなとか、体のバランスがおかしいなあ、腰回りの居心地が悪いなあというときに裸足になると楽になる。うちはキッチンの床がわりと暖かいので、最近はお夕飯の準備を裸足でしています。そうするとお夕飯が出来上がる頃には腰回りの居心地の悪さがなくなっていることが多い。それでもだめなときは、足湯です。足湯の効果は本当にすごい。本当は温度を計ったりしないといけないのだろうけど、私は適当にお湯をバケツに入れ、冷めたなと感じたら熱湯を足しながら、だいたい15分くらい足湯します。身体の面積のほんの一部しか温めないのに、たった15分で全身がほかほかに。足湯をした夜は、睡眠の質も良い気がします。

エマもだいぶ重くなってきたので、私も腰に注意しないと。さらに当面風邪をひくことが許されなさそうなので、裸足と足湯で乗り切りたいと思います。

2016/12/03

日本のクリスマスマーケット Japanischer Wihnachtsmarkt


特にクリスマス好きじゃないといいながら、クリスマスマーケットの話題が続いています。
今日は、日本のクリスマスマーケット(Japanischer Wihnachtsmarkt)へ行ってきました。

入り口で待ち合わせていた友だちに合流し、さっそく屋外の食べものエリアへ。お目当てのコロッケと豚汁を買って、シュプレー川を見ながらいただきました。ジャガイモのコロッケもあったけど、私はHokkaidoという名前のかぼちゃのコロッケを注文。おいしかった〜。そして久しぶりに味わうコロッケの衣の食感に感激しました。今度一時帰国するときは母親にコロッケのリクエストをしようっと。



このコロッケ屋さん「嶺」を切り盛りしているのは、インテグレーションコース(移民用のドイツ語講座)で2012年に知り合った女性。とっても久しぶりの再会ももちろんだけど、何よりも商売繁盛していて嬉しかったです。

屋内会場では、食べものや飲みもののほか、クラフトのお店もたくさん出ていて、   日本人だけでなく、日本好きの人たちの手によるクリエイティブなものたちが並んでいました。 お買い物はしなかったけど、張り子のお面や焼き物にひかれました。ベルリン市内にレストランやお店を構えているビジネスもあれば、こうしたマーケットにだけ出店しているビジネスもあり、働き方が多様なベルリンらしいマーケットでした。


エマは三味線にあわせて
踊っていました

友だちがエマにどら焼きを買ってくれて、彼女は初めてあんこを食べました。おいしそうにはむはむ食べてた。・・・少し食べてみたかったな。

2016/11/29

ちいさなクリスマスマーケット Kleinster Weihnachtsmarkt



ジャンダルメンマルクトのクリスマスマーケットへ行った次の日は、近所で開催された「ちいさなクリスマスマーケット(Kleinster Weihnachtsmarkt)」へ出かけてきました。「ちいさい」と銘打っているだけあって、本当にちいさかったです。どこから写真を撮ろうとしても、人がアップで写ってしまうので断念したほど。クリスマスカードやキャンドルホルダーといったクラフトを売るスタンドが4つに、食べもの・飲み物を売るスタンドが2つのみ。規模はちいさいけど、地元の人による手づくりで温かみのあるものたちが集まっていて、ほっこりとした雰囲気をつくり出していました。

あんな感じの手づくりのもののみが売られているちいさなクリスマスマーケットが、クリスマスに向けていろんなところで開催されるとおもしろいだろうな。

今週末は、日本のクリスマスマーケット(Japanischer Wihnachtsmarkt)へ行く予定です。日本にまつわる食べもの、クラフト、ワークショップが盛りだくさんのイベントのよう。私のお目当てはコロッケです。

Japanischer Wihnachtsmarkt
http://www.japanischerweihnachtsmarktberlin.com/

2016/11/25

クリスマスマーケット Weihnachtsmarkt



今年もクリスマスマーケットの時期がやってきました。私は特にクリスマスが好き!というわけではないし、人混みも得意ではないのですが、ベルリンのミッテ(Mitte)にあるジャンダルメンマルクト(Gendarmenmarkt)のクリスマスマーケットには、毎年出かけています。

別にお買い物をするわけでもないし、マーケットの中にしつらえられたステージでのパフォーマンスを見るわけでもない。でも、グリューワイン(Glühwein 特においしいわけではないのだけど)を飲みながら、歴史ある広場の中で非日常的な雰囲気を味わうためだけに足を運びます。今年は、2012年にインテグレーションコースで知り合ったロシア人の友だちと一緒に行ってきました。

ドイツの暗くて長い冬を経験すると、人々がクリスマスを楽しみにする理由が分かる気もします。
  

毎年違うグリューワインのカップ
今年はブランデンブルグ門とテレビ塔をモチーフに
そのまわりを天使が飛んでいるデザインでした


クリスマスマーケットが始まると冬も本番。今年は11月はじめにすでにマイナスの夜が続いて、運河に薄氷がはりましたが、その後は穏やかな日が続いています。今年は雪遊びができるといいな。そしてどうせならお散歩できるくらい運河が凍ってくれますように!


2016/11/14

プロジェクト開始



先日おじちゃんたちが家の前の運河沿いの木を伐って、チェーンソーで小さく切っていたのでもらいにいってきました。作業をしていたおじちゃんたちはもうすでに運河の対岸にいて、別の木を伐っていましたが適当に積んであったので、状態が良くて自分で運べる大きさ、重さのものを拾ってきました。その2日後にもう一度拾いにいくと、他の人も拾いにきているみたいで、だいぶ減っていました。今日自転車で通りかかったらもう残り2つでした。そして今日、夕方に公園へ行ったら同じように伐られた木が積み上げてあったので、柱になりそうな枝を拾ってきました。

最近木材を拾い集めているのは、ツリーハウス型のドールハウスをつくるためです。家から歩いて20分くらいのところに木工の作業スペースと道具を貸してくれて、さらにアドバイスをしてくれるところがあるので、そこへもっていって作る予定。調べたところ、木の乾燥には数ヶ月、長いものでは1年かかるそう。 もらってきた木が何の木なのかをちゃんと調べないといけないですが、来年3月の誕生日プレゼントに間に合うか、という感じかな。

それにしても伐ったあとの木をそのままに置いておくあたりがベルリンです。

2016/11/13

葉の落ちる音と運河の薄氷

昨日、11月12日の午後2時半
すでにこんなに影が長い

今週末は土日とも奇跡的に(?)青空で、太陽が輝きました。でも、空気はきんっと冷たかったです。

昨日の朝、朝食の片付けをしていたらパラパラという音が。あれこんな晴れてるのに雨?と思ったらなんと裏のプラタナスが一斉に葉っぱを落としている音でした。風はほぼなし。紅葉が始まってからだいぶたってますが、よしついに葉を落とそう、と決めたのでしょうか。

昨晩もまた気温はマイナス。なんと早くも運河に薄氷がはりました。道ばたで見かけたリスやウサギもぱったりいなくなったので、もう冬はそこまできているのかな。



上から、10月30日、11月9日、11月12日

2016/11/09

久しぶりのベルリンフィル

先日出かけたベルリン動物園にいた鹿たち。
動物園にいても、群れをつくり、
見張り番がいる野生は変わらないみたい。
太陽が当たって、本当に美しい光景でした。

先週の土曜日、久しぶりにベルリーナー・フィルハーモニカー(Berliner Philharmoniker)のコンサートを聴きに行ってきました。フィルハーモニーに出向くのはエマが生まれる3週間前以来なので、ほぼ3年ぶり。相変わらず席は上のほう(つまり安い席)でしたが、この会場は本当に良くできていて、どこにいてもよく見えるし、よく聞こえます。もちろんオーケストラのすぐそばの席とは臨場感が違うんだろうけど、それはいつか。 


 演奏曲目は、 ピエール・ブーレーズ(Pierre Boulez) Éclatと、グスタフ・マーラー(Gustav Mahler)のSymphonie Nr.7。クラッシックは好きだけど特に詳しくない私にとっては両方ともなじみのない曲でしたが、クラッシックには珍しくギターとマンドリンが使われるとのことで、それがどんなものなのか楽しみにしていました。

Éclatは、数は忘れてしまいましたが、10〜15人くらいの少ない奏者での演奏でした。私は通常楽しむことのできないタイプの音楽でしたが、あの晩は別。すっかり引き込まれました。Symphonie Nr.7はオーケストラで。大オーケストラの中にときおり聞こえるマンドリンとギターの音色は本当に優しくて、寒い冬の午後にガラス張りのテラスで温かいお茶を飲んでいるようなそんな気分にさせられました。ちなみにギターはバイオリン奏者のおじいちゃんが掛け持ちをしていたのですが、ギターの出番が終ると元の席へ戻り、バイオリンを奏で始める姿には感動させられました。私にとって、あの晩の主人公はギター弾きのおじいちゃんであったことは間違いありません。

コンサートは、なんと休憩なしで約1時間45分ぶっとおしでした。曲が終るたびに、「ほおっ」と歓声にちかい音や、咳ばらい、ちょっとしたざわめきが聞こえ、曲が始まるとまた静かに。私も「え、休憩なしでまだ続くの?」と思いましたが、曲が終ると「あ、私また聞き入ってた」と気がつくほどすばらしかったです。


さて、私が出かける前、予想通りエマは号泣。最近は号泣するだけでなく、はっきりと自分の要求を言うようになりました。ちなみにこれまでにこんな変化を遂げました。

わーん(泣き声)、ママ〜!!

Nein, nein---! (だめだめ〜という感じかな)

エマも〜。 

エマも、行く〜。

エマもいく。じゃましないから、ね(先日の発言)
エマも、一緒に出かける〜!

 次はなんて言うのかな?


mr.モッツアレラはいつも、「じゃあ、バルコニーからママを見送ろう」と泣いているエマを抱っこして見送ります。なんと泣き声が、家から歩いて1、2分運河の橋の上(下の写真のバスが写っているところ)まで聞こえてきます。・・・次回からはやめてもらうことにしました。

10月末の運河

2016/10/23

登園拒否

ベルリンの紅葉は黄色、茶色が多いので、
こういう赤、オレンジ系はひときわ目をひきます

紅葉まっさかりのベルリンです。

今キタは2週間の秋休み体制で、半分開園の状態。クラスを半分に分けて、半分は最初の1週間、残りの半分は後半1週間に登園。他のグループからも数人加わります。その間に先生やアシスタントは交代で休みと取るというしくみ。エマは先週は休み、今週のグループに参加でしたが、月曜日、火曜日のみ行っただけで、今日からから登園拒否です。

慣らし保育を開始したときの先生は、10月のはじめやっと慣れてきたという頃に育児休暇で2ヶ月の休みに入り、交代の先生は開始してそうそう産休に入り、3人目の先生です。

月曜日はまだ部屋が薄暗い中、むくっと起きて「エマ、キタ、行く」と張り切っていたのに、教室に入って「あれ、何か違う?」と思ったのでしょう。知らない先生がいるし、いつものあの子たちがいない。火曜日はドアのところで泣いてしまい、そのまま先生に預けてはきましたが、公園に迎えに行くとつまらなそうな顔で先生たちの横に腰かけて、遊んでいる子どもたちを眺めていました。そして今日、教室のドアの前で大抵抗。

こういうときの対応って親それぞれなんだろうな、と思います。私が出した結論は、「ではお休みしよう」でした。mr.モッツアレラが最近家にいなかったり、ここ最近ずっとmr.モッツアレラと登園していたのが突然私が連れていくことになったり、先生がまた変わったり、子どもたちの顔ぶれが違ったり。子どもはそういう環境の変化を敏感に受け取るもの。それでなくとも毎日何回も"Papa kommt wieder?"(パパ、帰ってくる?)とか「パパ遅いね」と首をかしげているので、それだけでもいっぱいだよなあ、と思いました。 もしかしたら、私がここでお休みの選択をすることで、もうキタには戻らなくなってしまうのでは、とも思いましたが、週の後半はお休みすることに。ちょうど仕事の締め切りを昨晩に終らせていたので助かりました。

育児って本当に答えがなくて、その時、そのときに、親がこれがいいと思ったことを選んでいくしかない状況がよくあります。キタに行かせるか行かせないかなんて、まだまだ優しい課題なんだろうなと思いますが、新米の私には大きな仕事でした。


2016/10/19

雨ときどき晴れの日


雨が降ってたかとおもいきや、さああっと晴れ間が出て、また雨がぽつぽつ。今日は朝からずっとそんな感じのお天気でしたが、あるときまた晴れ間が出てきて、もしかしたら!と思ったらやっぱり虹が出ていました。エマに「ほら、あそこ見てごらん」と指をさすと最初の数秒はぽかんとしていましたが、突然目をまん丸に。彼女が人生ではじめて虹を見る感動に立ち会えて嬉しい瞬間でした。

昨日の午後、mr.モッツアレラは、ヴィパッサナー瞑想のコースに参加するためにベルリンから車で4時間くらい、チェコとの国境近くの町トリーベル(Triebel)へ出かけていきました。
 
mr.モッツアレラが(たぶん)瞑想をしている間に、私たちはショッピングへ。エマの冬ものを探しに、FINKIDのアウトレットへ行ってきました。収穫はなしだったけど、近くにあったかわいいbioのお店でおいしいクロワッサンをいただきました。帰りは、2階建てバスの上のそれも一番前の席に座れてエマは大興奮。さて、あと10日間の母子家庭生活。どんな日々になることやら。

2016/10/17

言語の使い分け

ベルリンの児童公園はそれぞれに雰囲気があってとても楽しい。
写真はKollwitzplatzの小さいほうの遊び場。



「 エマ auch 食べる イチゴジャム」
これは、ある朝食のテーブルでのエマの発言。みごとなちゃんぽんに私はコーヒーを吹き出しそうになりました。ちなみに、"auch"はドイツ語で「〜も」の意味です。

エマは通常私には日本語で、mr.モッツアレラにはドイツ語で話しかけられますが、私とmr. モッツアレラが英語で話すため、英語も理解します。最近までは、ひとつのセンテンスに日本語、ドイツ語、英語を巧みにちゃんぽんしていましたが、最近は言語を使い分けるようになってきました。私に日本語で何か言ってきて、私が「それならお父ちゃんに話してきたらいいよ」というと、 "papa---! Kann ich....?"と、完璧なセンテンスではないものの、ドイツ語にぱっと切り替わるようになりました。特にキタが始まってから、ドイツ語の語彙がびっくりするほど増えました。

昨日の夕方、友人が遊びにきたので近所のカフェにでもお茶しにいこうと思ってmr. モッツアレラと話していたら、もちろんエマが「エマも行く〜」。正直いってひとりで行きたかった私はme.モッツアレラと相談を開始。そこに涙をたっぷり目にためたエマが登場し、一言。
「エマもいく。じゃましないから、ね(とここで涙がぽろぽろ)」
ひっくりかえりそうになりました。「じゃましないから、ね」って・・・どこで覚えたんだろう??

子どもの言語吸収能力には本当に、本当に驚かされます。

2016/10/10

保育園が始まってひと月たちました

Karl-Marx通りで見つけた絵
見るときの気分によって印象が変わりそう
・・・この青空が恋しいなあ、すでに

先週金曜日、咳があありにもひどいのでかかりつけの家庭医に診てもらいました。私は10年ほど前に風邪をこじらせて気管支炎になっているので念のため。結果は問題なし。ただの風邪ということで一安心でした。さて、その日お医者さんがくれたアドバイス。

1日2リットルの水分を取るように。

出た!1日2リットル。ドイツに来てからいろんな人に言われる、1日2リットル。2リットルの液体ってけっこうな量だと思いませんか?お医者さんが言うには、水分を取らないと体内が甘くなってウイルスたちが喜んじゃうからねー。だから2リットル!まあ、ちょっと意識して水分をいっぱい取るようにしたら、だいぶ回復したような気はします。でも、 2リットルは厳しいな。

さて、エマのキタは開始してからもうひと月たちましたが、実はまだ慣らし保育中です。これまでいつも私かmr.モッツアレラと一緒で、ベビーシッターもつけたことがないので、まあ仕方がないかな。他の子どもを診ていると、どうやらパパとのほうが順調に進んでいるような気がしたのと、私自身もう疲れてきたので、今はmr.モッツアレラが担当。先週後半は朝7:50から3時間キタに滞在したうち、2時間以上教室の外で待機していたというから、進展はあるもよう。私のときは25分が最長記録なうえに、教室に戻ると涙、涙の再会だったので。そして!今日はついに教室の入り口でバイバイできたとのこと。

なによりもエマ本人がキタに行くのを嫌がらないこと、キタについて話をきくと嬉しそうにいろいろお話してくれるので、安心しています。

私がトイレに行こうと教室を出ようとするだけで「ママあああああ!(涙)」のあの頃、「ふう、慣らし保育、あとどれくらいかかるんだろう」と毎日悩んでいたけど、こうやって順調になってくると、あんなふうにキタの中でエマの様子を見れるのはもうないんだなあ、と思ってしまう。子育てってこんなことの連続のような気がします。渦中にいるときは余裕がなくて楽しむことができない。でもその時期が終わってみると、ああもっと余裕をもって楽しめば良かったなあ、あのときのエマはもう戻ってこないんだなあ、と。

2016/10/06

冬の予行演習


先週日曜日、ベルリン北西部で運河にハウスボートを浮かべて暮らしている友人のところへ遊びに行ってきました。ほぼすべて自分で改装をしたというボートは、まさに快適さを形にしたような空間で、1、2時間ほど居る予定が気がついたら半日たっていました。その間、エマは乳母車でお昼寝。

その夜から私はひどい風邪をひき、昨日まで寝込んでいました。mr. モッツアレラとエマは1週間前から風邪をひいていて、私は毎日、咳とくしゃみに囲まれていました。そんな中で「私は大丈夫、大丈夫」と言い聞かせていたのですが、だめでした〜。今回の風邪はここ数年で一番重たいもので、とにかく頭痛がひどかった。普段は鎮痛剤を飲まない私ですが、今回はもう頭痛のひどさに眠れなないほどだったので飲みました。

我が家のベランダ改修工事は着々と進んでいます。最近は雨、曇りの日が増えて、それでなくとも暗いのに、ベランダがふさがれているので、 さらに暗い。もうすでに冬の予行練習です 笑。でも、もう数年前から亀裂が入ってたり、上から建材がぱらぱらと落ちてきていたので、雨や雪のシーズンが到来する前に管理会社が重い腰をあげてくれて良かったです。



改修を担当しているのは、ポーランド出身のごっつい男性達を作業員としてかかえる業者で、必要なときにオーナーと思われるおじさんが愛犬を抱えて見に来ます。そのおじさんは、すごい訛りがあるものの(人のことは言えないけど)ドイツ語を話します。でも、実際作業に関わっているおじちゃんは、どうも???のよう。私が「あとどれくらいかかりますか?」と聞いたら、一生懸命「屋根をこうして、床をこうして」と、たぶんポーランド語で話してくれました。 あとでmr. モッツアレラが同じ事をきくと、一瞬困ったような顔をしたあとに首をすくめて「keine ahnung」(分かりません)。今はちょうど口笛を吹きながら作業しているよう。とても大きな体のおじさんなのに、顔を見合わせるとしゅううっと小さくなっているので、口笛吹いてのびのび働いてくれているなら、それで◎。




2016/09/26

いやはや

プラタナスの背比べをしていった飛行機雲

いやはや、あっという間の数週間でした。

ボランティアも含めて翻訳の締め切り数本、日本から友人が泊まりにきて、映画の上映会があって、その関連で外出が増えて・・・。エマは慣らし保育2日目の夜に発熱。その週の残りはお休みし、次の週は1週間通ったものの、毎日私が試しに外へ出ると大泣き。第3週目はmr. モッツアレラが保育園を担当したので、何とかすべてのスケジュールをこなせた感じです。そして予想通り、mr. モッツアレラはキタのキッズたちから風邪をもらってきて寝込んでいます。今週からは、普段ののんびり暮らしに戻ろうと思います。

この間、ベランダのいちごとトマトは終了。いちごはすべてエマが食べ、私の口に入ることはありませんでしたが、トマトはたくさん楽しませてもらいました。実は時期をずらして蒔いたラディッシュが、青虫に葉っぱを全部食べられてしまって、一時は土から緑色のスティックが出ているような感じでだったのですが、ここ数日で新しい葉っぱが出てきました。

またこの間、家からキタへ行く途中にある、改装工事中で長い間覆いをかけられていた建物が、ある朝グリーンビルディングとなって姿を現しました。とってもすてき。でも、家賃高いだろうな。


今年は9月に入ってからもずっと天気が良く、今日もなんとベランダで夕食をいただきました。あさってから、ベランダの補修工事が始まって使えなくなるので、明日は今年最後のベランダディナーを食べられる陽気だったらいいなあ。こんな暖かい9月は異常なので、喜んでいる場合ではないのですが・・・。

ということで、また滞っていたブログの更新を再開。

2016/09/06

キタが始まる



ブログの更新がしばらく止まってました。この間何をやっていたかというと・・・。いくつか仕事をして、今月中旬に開催予定の映画鑑賞イベントの企画を友人と進めながら、エマのリュックサックを作っていました。家にミシンがなく、ちくちくちくちく手縫いだったのでとても時間がかかってしまいましたが、昨日から始まったキタ(Kita=保育園)の初日に間に合いました。

これから2週間ほどは慣らし保育で、最初の3日間は朝の8:10から9:30まで。その後少しづつ滞在時間を延ばして、4日目からは12時の公園での遊びの終了まで、来週はランチまで残り、来週後半はお昼寝までキタに滞在するというスケジュールです。あくまでもうまくいけばの話しで、エマの様子を見ながら進めていきます。

生後10週間で通い始めたベビーマッサージで出逢い、これまでほぼ毎朝一緒に公園で遊んでいた親子がいるのですが、その家の子も一緒で、初日はふたりで手をつないで教室に入ってきました。すでに仲のいい友だちがいるからか、エマもその子も慣らし保育は順調にいっているようで、今日はすでに15分ほど外に行ってみて下さいと言われました。

今日は開始2日目で予定よりも少し長く滞在し、朝の自由遊びの時間の後のお片づけと歌とダンスの時間まで参加してきました。先生が片付けの歌をうたいはじめると子どもたちは遊びの手を止め、先生の指示を待ちます。先生が「ミヒャエル、エマと一緒に積み木を片付けよう」というと、その子がエマのところに来て、一緒に積み木の片付けを開始。同じようにそれぞれの子どもに役割分担をして、あっという間に散らかり放題だったお部屋がきれいに。その後手を洗いにいって、教室に戻ると歌とダンスの時間です。この後、歌の途中で先生が突然立ち上がり、窓辺に置いてあったWeredaのオイルをガラスの器に入れました。その後一人ひとりの手にオイルを1滴づつおき、子どもたちは手の平をこすり合わせて、手を鼻にもっていってふうっと深呼吸。遊びでやや興奮気味の子どもたちの様子が、落ち着いていく様子が手に取るように分かりました。その後子どもたちは、「2回目の朝ご飯」の時間。私たちはそこで今日は終了だったのですが、明日は2回目の朝ご飯まで参加する予定です。

エマが通うキタは、シュタイナー教育のメソッドを取り入れているキタで、すでにここに入ることができて良かったと思わされることがたくさんです。それはおいおい書いていこうと思います。

生まれてからこれまで朝から晩までいつも一緒にいろんなことをしてきましたが、これからは、午前から午後の前半まではお互い新しい時間の流れの中で過ごしていきます。エマは今はお昼寝中。 どんな夢を見てるのかな?

2016/08/24

明日はきっと筋肉痛



明日はきっと筋肉痛です。・・・すでにふくらはぎに重たさを感じるし、歩くのもなんとなくぎこちなくなってきている気がします。少し無理をしすぎたかな?と言っても、マラソンを走ったとか、レガッタを漕いだとかいうわけではありません。

原因はこれです。


おうどんを作りました。「しの的エッセンin ドイツ」というブログがあるのですが、そこにある魅力的なレシピのなかでもずっと作りたかったもののひとつでした。「こうえん行こーう!」モードのエマは、私がキッチンで粉の計量を始めたとたん、ちょっと待った!という感じだったのですが、私がお湯で練った小麦粉を袋に入れて踏み踏み、踏み踏みし始めると、「エマも!」と手伝ってくれました。

おうどんはもちもちで、とってもおいしかったです。今週末は熱くなりそうなので、また作って冷やしうどんにしよう。

参考にしたレシピはこちらからどうぞ。
http://shinokichi.exblog.jp/12038816

2016/08/15

夕日の中でガーデニング

最近この車ずっと停まってるなあと思っていたら、
天然のガレージができつつありました。

昨日の夕方からエマが発熱。大したことはなさそうだけど、やっぱり疲れるのか久しぶりに8時過ぎに寝ました。夏時間になった頃からエマの寝る時間が遅くなっていたので、まだ明るいうちに寝てくれるのは久しぶり。ということで、きれいな夕日の中少しだけベランダの植物たちの手入れをしました。先日ラディッシュの収穫を終えたところにレタスの種を蒔いたのですが、早くもひょこひょこと芽が出てきていました。昨日はレタスの収穫を終えたところにラディッシュの種を蒔きました。これを収穫する頃にはもう秋です。「牛の心臓」もようやく赤くなりはじめました。栽培するたびに思うのが、トマトって本当に時間のかかる作物だ、ということ。緑の実がついてからが長い。

今朝はまだ微熱があったので、いつもの公園はお休み。エマは9月の初めから保育園に入るので、午前に公園に遊びに行けるのものこり残りわずか。 明日は行けるといいな。

2016/08/11

親は子に育てられる

友だちがくれた地球儀ボール。
まずエマが南太平洋を少しかじり、
その後うちに来たベビーたちによって南太平洋の多くがかじられ、
その後オーストラリアが・・・。
私の好きなバイロンベイ〜ニンビンあたりは残った。

「なに、ママ?」
 これは、現在2歳4ヶ月のエマが、毎日たぶん100回くらい私に投げかける疑問文です。シチュエーションはたいてい、私が道ばたで誰かと会話をした直後だったり、独り言をつぶやいたときだったりするときなのですが、たまに何も言っていないのに突然「なに、ママ?」と訊かれることがあって、そんなときには本当に答えに困ります。

ほんの2、3ヶ月前までは、エマをバギーに乗せて買い物へ行く途中とか、友だちに会いに行く途中とかのいわゆる道中は、静かにあれこれ頭の中を整理したりするいわば瞑想的な時間でした。今は、「なに、ママ?」のほかにも、目に入ってくるもので気になるものを次から次へと指さして「これ?」の連続なので、瞑想どころじゃありません。たまに、もう勘弁してー!と思うこともあるけど、きっと来年あたりに始まる「なんで?」に比べれば、「なに、ママ?」なんておちゃのこさいさいなんだろうな。

午後のお昼寝を突然ぱったりしなくなったり、昨日までもぐもぐ食べていたものを全く食べなくなったり。また、昨日できなかったことが今日はできるようになったり、今朝はうまく発音できなかった言葉が午後にはきれいに発音できてたり。子どもたちは文字通り、日々刻々と変化、成長します。エマが生まれてから、私は適応能力がかなり鍛えられた気がします。また最近は「なに、ママ?」、「これ?」のおかげで、頭の回転が早くなってきた気がします。そして、分からないときは正直に「分からない」と言うということも学習しました 笑。

こうやって、親は子に育てられていくんだろうな、と実感する日々です。

2016/08/01

いろんな時間

 
久しぶりにHackescher Marktの界隈を歩いてみたら、
MUJIの隣にUNIQLOができていた。 


7月の終わりに、久しぶりに友だちと夕ご飯を食べに行きました。夜に出かけるのは、久しぶりに「超」が付いてもいいくらいの久しぶり。

エマと一緒じゃない夕食。それも待ち合わせはタイ料理屋さん。何にしようかな、今日は何か辛いものでも食べよう、と思いつつも、決められないー。というのもたぶん、ここ1年ほど「これならエマも食べられる」というのが私が注文するお料理を決める基準だったから。習慣ってこわい。

夕食の後は、シュプレー川(Spree)沿いを通って、博物館島(Museumsinsel)を抜けて、ベルリン大聖堂(Berliner dom)までのんびりお散歩をしました。金曜日の夕暮れ時。気温はまだ高いけど心地よい風が吹いているというベルリンの夏の夜らしい陽気。芝生の上で寝そべっていたり、ビールを片手に話し込んでいたりと、たくさんの大人たちがのんびり過ごしていました。そんなまったりした空気の中にいながら、ふと、そうかこんな世界もあったんだなあと、思いました。mr. モッツアレラとの育児分担で日々自分時間はもってはいるけど、夜に出かけてみると、全くの別時間が待っていました。

子どもはあっという間に大きくなってしまうし、何と言ってもエマと一緒にいる時間は楽しいし、ひとりで出かけたいという願望も特にないけど、これからは月に一回は夜に出かけようかな。エマもmr. モッツアレラも、私抜きの二人時間を楽しんだようだし。

2016/07/29

そうか、それもありか。


駅のフェンスに貼られていた
カメの捜索願い

一昨日の夕方、ベルリンではすごい雨が降りました。地下鉄駅に雨水が流れ込んだり、車が浮かんでぶつかってしまったりとけっこうな被害だったようです。近くにゾンネンアレー(Sonnenallee)という大通りがあるのですが、そこでは泳いじゃった人もいるとか。ちなみにmr. モッツアレラと私は以前、ゾンネンアレーを歩いているときに豪雨にあい、どうせもうびしょぬれだからと、みんなが雨宿りしている中、水たまりの上を飛び跳ねたり、水を蹴って水しぶきをあげたりして童心に返りました。その後に、かつてゾンネンアレーあった台湾料理のインビスに入ると、店主夫妻がだまってタオルを数枚とメニューを差し出してくれました。

昨日の朝お散歩に出ると、うちの前の運河沿いの道はいたるところに水たまりがあって通るのを断念。目的地だったゲルリッツァーパーク(Görlitzerpark)の入り口にかかっている橋も水たまりだらけ。ベビーカーと一緒には渡れませんでした。この公園には入り口がたくさんあるので、問題なく公園には行けましたが。 

さてふと思ったのが、ベルリン市民って寛容だなということ。てーげーというか、程々というか。たとえば通れなかった橋は、雨がたくさん降ると必ず水たまりができます。それは私が初めてベルリンに来た2011年の夏も同じで、以来迂回したことは複数回。でも、じゃあここを舗装してとか、という発想にはならないみたい。

ベルリンにいると、適当だなあ、そうか、それもありか、と思わされることがたくさんあります。近所の道路工事現場にあった案内板によると工事期間は3月から5月になっているのに、やっと4月くらいにいろいろ始まり、9月まで工事していたり。ちなみに、案内板は工事が終わるまでそのままでした。そういえば、ベルリンの新しい空港は2011年の秋にオープンする予定だったのに、まだできてないなあ。8時から営業しているはずの近所のカフェに9時少し前に行ったらまだ閉まっていて、ちょうどカフェのスタッフが来たので開店時間をきいてみると、「8時に開けようとは思っているんだけど」と言われたり。橋の欄干を突然歩き始めるおじちゃんがいたり。平日の昼間から運河沿いの道をビール片手に歩きながら楽しそうにおしゃべりしている、働き盛り年齢がいっぱいいたり。救急隊や消防隊の職員たちが現場近くの路上でタバコ片手に楽しそうに歓談していたり。

「そうか、それもありか」に日々遭遇する暮らし。慣れてみるとなかなか気楽なものです。そして、私にとってそれはベルリン暮らしの魅力のひとつ。まあ、ベルリンとはいっても気楽じゃないエリアもあるはずだけど。

 最後に、同じ適当でもDHLの適当さと、犬の飼い主の糞の始末の適当さについては、そうか、それもありかとは思えませんが 笑。

2016/07/24

シーズンはとっくに終わったけれど


アスパラガスを束ねてあった輪ゴム。
ただの緑の輪ゴムに白いシンプルなフォントで
FRISCHER SPARGELの文字。
ドイツではっと目につくものはたいていこういうシンプルなもの

シーズンはとっくに終わったけれど、シュパーゲル(Spargel)の話を。

シュパーゲルとはドイツ語でアスパラガスのこと。ドイツに春を知らせてくれる食べもののひとつです。毎年4月に出回りはじめ、6月末にシーズンが終了します。長くて暗い冬の終わりを告げるからなのか、ドイツ人たちのシュパーゲル熱はすごいものです。そういう私もシュパーゲルがお店に並び始めるととっても嬉しくなります。

緑と白のシュパーゲルがありますが、私も含め、みんなの熱い視線は白いシュパーゲルのほうに向けられている気がします。ベルリンではベーリッツ(Beelitz)というベルリンから電車で2時間くらいの町のものが一般的。エッセンでは、バルベック(Walbeck)というオランダとの国境近くの町で採れたものがいたるところで売られていました。エッセンのマルクトで12〜13センチほどのとっても短いシュパーゲルが売られていて、生でも食べられるとのことで買ってみたのですが、これがとってもおいしかった。

味は、一言でいうと、バルベック産のほうが甘くて、ベーリッツ産のほうが苦いかなと思います。どちらが好きか?と言われると、とっても難しい選択だけど、私はベーリッツ産です。かじると感じる苦みにほどよい甘さがあとからついてきて、それがやみつきになります。ドイツの伝統的なレシピではくったくたになるまで煮るのですが、私はそれは好きではなく、皮をむいてさっと素揚げにしてめんつゆに漬け込むか、フライパンでオリーブオイルとバターで炒めて食べます。私たちが気に入っているワインで"Walfried Sander"という銘柄があるのですが、今年はそこのシュパーゲルのためにつくられたという白ワインを見つけたので、それと一緒にいただきました。


2016/07/21

ベルリンに戻って2ヶ月たちました




今日でベルリンに戻って2ヶ月がたちました。

昨年の12月1日から今年の5月21日までは、mr. モッツアレラの仕事の都合で、ドイツ西部のエッセンという町のリュッテンシャイド(Rüttenscheid)という地域に暮らしていました。人種のるつぼベルリン、その中でもさらに文化の彩り豊富なノイケルン〜クロイツベルグ地区を過去数年間の暮らしの場としてきただけに、ちょっと物足りない気がすることもありました。ベルリンは何でもありで気楽というか。

でも、どこでも住めば都。近所にグルーガーパーク(Grugapark)という生物多様性の宝庫みたいな公園があって、なんと何10年ぶりくらいにおたまじゃくしを見ることができました。また、週に2回開催されるマルクト(市場)では、近郊で採れたおいしい野菜を買いにいくのが楽しみでした。商店街のお魚屋さんは、1920年代から使っているというアンティークのレジ(最後にハンドルをぐるりとまわすとチーンという音がしてレジが開く)でお会計をしていたし、最小、さまざまな材質のブラシを集めた専門店があって、ほんとうにこだわって商品をセレクトしているんだな、という店主がいつもいろいろなお話をしてくれました。友だちがいなくてつまらなかったけど、それなりにおもしろいこともありました。

引っ越し作業をかたつむりのスピードで進める中、友だちと再会したり、お気に入りのカフェに足を運んでみたり、新しいカフェに行ってみたりとしているうちにあっという間に2ヶ月が経過。まだ夏ではあるけど、日が沈むのもだいぶ早くなってきました。今年は涼しい夏かなと思うのですが、残りの夏を存分に楽しもうと思います。

2016/07/20

新しい住人

 バギーの屋根をがしっとつかみ、
眠いのに眠りたくない2歳児の最後の抵抗。
この数秒後にはもう眠ってました zzz

1週間ほど前のある晩のこと。夕ご飯をいただいていると、私のお茶碗のすぐそばを緑色のシャクトリ虫が歩いていました。バジルの先を切ったものをテーブルに生けていたので、そこにシャクトリ虫を移し、そのまま夕食を続けました。あたりまえですがシャクトリ虫はあまりに静かなので、その存在をすっかり忘れてしまいました。翌朝、バジルをさしていたガラスのコップの底に大量の糞を発見。見るとシャクトリ虫は食事の最中。エマは大興奮。mr. モッツアレラは「カール」と命名(根拠は不明)。

いつ見てもむしゃむしゃと食べ続けていたシャクトリ虫は、見るたびに大きくなっていて、そろそろ放してあげる場所を探さないと、と真剣に考え始めたおととい。コップに糞が落ちていないことに気がつきました。逃げちゃった?でもどこへ?と慌てましたが、さなぎになって葉っぱの裏に隠れていました。

糞の写真は撮ってませんが、バジルだけを食べ続けていたシャクトリ虫の糞はきれいな緑色でした。

いつ、どんなふうに羽化をするのだろうか?

2016/07/13

牛の心臓



我が家のちいさな畑では今、「牛の心臓」という種類のトマトがすくすくと育っています。このドキッとさせる名前の由来は形。つるっとした実ではなく、たてに何本もくびれの入った実がなります。牛の心臓の実物を見たことはないけど、形が牛の心臓に似ているのがこのトマトの名前の由来です。いったいどうしてあんな形になることにしたのか・・・。自然って本当に不思議です。数年前に友だちの家で食べてすっかり好きになった牛の心臓は、果肉がどっしりとつまっていて食べごたえがあります。

実はこのトマトの苗は、5月末まで半年住んでいたドイツ西部の町エッセン(ベルリンから車で5、6時間)から運んできたもの。エッセンで住んでいた家の近くでは週に2回マーケットが開催されていて、そこのオーガニッックbio)のお店でよくお買い物をしていました。ちょうどエッセンから引っ越す日の朝に最後のお買い物をと出かけると、「牛の心臓」が売られていました。大喜びで買っている私を見て、店主が「苗もあるわよ」と見せてくれました。チャイルドシートやその他の荷物でそれでなくとも車は満杯の予定。でも私の足の間にスペースがある!と、mr. モッツアレラが「え?本当に?」という困惑の表情を浮かべているのをよそに運んできました。無事にここまで育ってくれて何よりです。

上の写真は6月末の様子。まだまだとってもちいさいのに、すでにきゅっとくびれているのが、かわいらしい。収穫まではあとどれくらいかな。へたの大きさから見ても、その頃にはけっこうな大きさになりそう。ミニトマトはことごとくエマに食べられているので、これは私も呼ばれたいなあ。

ここ数日、おーい夏はどこへいった?という陽気のベルリン。戻ってきてくれるかな、夏。  


突然のどしゃぶりの後、
晴れ間からお日様の光が届きました。

2016/07/06

そら豆 Dicke Bohnen



食卓や市場にならぶ野菜や果物が夏の到来を知らせてくれる今日この頃です。最近はよくそら豆が我が家の食卓に登場します。ドイツ語ではDicke Bohnen。Dick(e)が太い、Bohnenが豆なので、「太っちょ豆」とでも言いましょうか。 

そら豆のさやを開くときはいつも、ちょっとだけうしろめたい気がします。というのも、さやの中はあまりにふわふわで、豆たちにとってはさぞかし快適な寝床だろうな、と思うから。私がさやを開くのはまるで、子どもがすやすやお昼寝している部屋のカーテンをしゃーっと開けるような感じで申しわけないなあ、と。

昨日も市場で、朝畑から収穫したてというおいしそうなそら豆を見つけたので購入しました。夕方さやを開けていくと中にイモ虫が。さやの中で心地よく過ごしていたのは豆だけではなかったようです。

さて、「のんびりと、思いつくことを・・・」と書いたのが去年の5月。あまりにのんびりしすぎてしまいました。昔から日記帳を年末に見返すと、元旦と月初めと自分の誕生日くらいにしか書いていない、つまり日記を書き続けることができない私でしたが、いやはや人は変わらないものです。