2016/12/08

いつもと様子が違うと思ったら




火曜日の朝エマをキタに送った後にいつものオーガニックスーパーへお買い物に行きました。だいたいいつもお決まりのものをかごに入れ、朝はたいていレジにいる店員さんに会計をしてもらい、いつもの挨拶をかわし、いつもの道を通って家へと歩き始めましたが、いつもとなんだか様子が違う。

いたるところに警察官がいっぱい。さっきは警察官を乗せたワゴン車が停まっているのが遠くに見えたし、向こうからまたもう一台走ってくる。ベルリンはよく映画やドラマの撮影が行われているので、偽警官が道ばたにうろうろしていることがあるのですが、その場合は撮影クルーもまわりにいるので分かります。今回は本物で、それも驚くほどたくさん。何だろう?と思いつつ歩き続けると、途中で道路が閉鎖されかけていて、あわてて迂回して帰宅しました。 

夕方お散歩に出て、道ばたでおばあちゃんたちが立ち話しているのが耳に入り、第二次世界大戦中に投下された不発弾の撤去作業だったことを知りました。撤去作業にさきだって避難区域内の2,500人が避難し、区域内にあるお店や学校・幼稚園はお休みだったとか。我が家は避難区域にかろうじて入らなかったので、近所でどんなことが起こっているかもしらず、いつもと変わらない一日を送っていました。

爆弾が見つかったのは、の工事現場。その東西ベルリンを分けていた壁の跡が走っているのですが、そのすぐそばにあったアパートがこの夏取り壊されました。その後、新しいアパートを建てるべく巨大な穴を掘る作業をしていました。実はつい先日、mr.モッツアレラと工事現場を見ながら「このアパート地下の倉庫がなかったんだね」なんて話してたところでした。もし元にあったアパートに地下倉庫があったら、その建設作業の段階で爆弾は見つかっていたはずです。考えるだけで恐ろしいですが、前のアパートの住民は爆弾の上で暮らしていたんですね。ベルリーナー・モルゲンポスト紙によるとベルリンには推定3000個の爆弾が残っているそう。このリンクから動画を見ることもできます→Berliner Morgenpost

今私がのほほんと暮らしているこの辺りにも、約70年前には爆弾が落とされていたという事実を知り、平和の尊さをあらためて感じました。

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