2017/07/01

大雨の中クレーに会いに

ベルグリュン美術館の渡り通路の屋根に
みるみるうちに雨がたまっていきました

おととい29日から30日にかけてベルリンは記録的な量の雨が降りました。道路が冠水したり、浸水で非難命令が出た建物があったりと大変で、非常事態宣言が出たほど。 29日は、その後ベルリンが大変になることも知らず、実は被害の大きかったシャルロッテンブルグ(Charllottenburg)にあるベルグリュン美術館 (Museum Berggruen)へ行ってきました。

私のお目当てはパウル・クレー(Paul Klee)。雨のせいもあったのかもしれないけど、ものすごくすいている静かな環境で、じっくり鑑賞させてもらいました。青の使い方が本当にきれい。そして、まっすぐだけど、ただのつまらない直線ではない線。とても魅力的でした。

Paul Klee, Landscape in Blue (1917)

今回クレーの作品を見ていて、突然中学校での記憶がよみがえりました。あるとき美術の宿題で絵を提出したのですが、その絵が銀賞を取りました。なんのコンテストだったか覚えてませんが、たぶん学内のなにかです。そのとき先生に「クレーの絵みたい」と言われ、「クレーって誰?」と思った記憶です。もうどんな絵を自分が描いたかも覚えていないし、先生の顔も名前も覚えていないのですが、クレーの絵に似ていると言われていたなんて!今ならちゃんとお礼を言えるのになあ 笑

Paul Klee, Part of G (1927)


絵を見終わって、地下鉄駅に行く途中、信号機が動いていなくて、大きな交差点には白バイの警察官が立って交通整理をしていました。

行きの地下鉄の中で塩野七尾著の『イタリアからの手紙』を読んでいたのですが、ちょうどそこに、ドイツ人は「信号機が故障していた場合は、いったいどうなるのだろう?」というくだりがあったのを思い出しました。かいつまんで書くと、イタリア人、特にローマの人は信号無視は当たり前。みんなそうだから、信号が青だろうが赤だろうが、それに完全に頼ることなく自分の目で確認する。それに比べドイツ人は信号を守る。赤ならしっかり止まる。そのかわり青になったらレースさながら発信する。横断歩道の途中で渡りきれず立ち往生している歩行者がいたら、その人が悪い。規則は規則だから。

いたるところで鳴らされるクラクション。遠くから聞こえてくる救急車や消防車のサイレン。そのために道を開けなければという緊張感。大混乱という状況ではないけど、まるで逆走行している車が点在しているかのような、これ以上何かが崩れると一気に混乱していくような雰囲気でした。こんな状況の中では、普段から自分の判断で行動している国民のほうが臨機応変に対応ができるのかもしれないなあと思いました。   

今日もほぼ一日雨でした。 ベランダのトマトやバジルたちはうなだれてます。明日は太陽が出るかな。せめて雨が降らなければ良しとしよう。でも、もし雨が降ったらクレーの雨の絵でも見て(インターネットでだけど)心をなだめよう。  

2017/06/25

年に1回のアートイベント:48 Stunden Neukölln



昨日、今日と、年に1回私たちが暮らすノイケルン地区で開催されるアートイベント、"48 Stunden Neukölln(アフト ウンド フィアツィヒ・シュトゥンデン・ノイケルン)"でした。

毎年このイベントの2日間はうちの前の運河をライブミュージック付きの船が通るので、いつかそれに乗ってみたいと思っていました。昨日も何回も音楽と共に船が通って、そのたびにエマは大興奮。夕方にはベランダから見ているだけでは物足りなさそうなので、うちの斜め向かいの船着き場まで行ってみました。偶然係りのお兄ちゃんが暇そうに立っていたので、チケットについて聞いてみると、明日の12時すぎにそこ行けば買えること、チケット代はひとり2ユーロという情報を入手。

起きたとたん船の話ばかりして「いま 行く?」と何度も聞いてくるエマを何度もなだめて、ついに12時。無事チケットを購入しました。


二日酔いのmr.モッツアレラと待ちきれなくてうずうずしているエマを連れて船着き場へ。時折雨が落ちてきましたが、青空もあり、暑すぎることもなく快適でした。何よりもいつもは見ているだけの運河の上を船で移動し、いつも見ている風景を運河から眺めるのはおもしろかったです。

私たちは1時、3時、5時と当日券の発売があったうちの1時の船に乗ったのですが、船を降りたとたんエマがもう1回乗りたいと言うので、二日酔いで船に乗って顔色が変わってしまったmr.モッツアレラには先に家に帰ってもらって、3時のチケットも購入。結局1回45分、合計1時間半のライブミュージック付きクルーズを破格の値段で楽しませてもらいました。

人によっては、このイベント"48 Stunden Neukölln"をジェントリフィケーション(都市の居住地域を再開発して高級化すること)のひとつだと揶揄する人もいますが、私は関係ないような気がします。以前は人があまり住みたがらなかったノイケルンが今や人気のエリアになり、地価が高騰してしまったのも、年に1回のアートイベントなんかよりももっと大きな力の影響だと思います。 

"48 Stunden Neukölln"では、ギャラリーやアトリエのほか、お店もアートスペースになるとか。来年は父子を船に乗せて、私はギャラリー巡りしようっと。

2017/06/14

玉ねぎの効用


熟したと思ったら
いくつか鳥に食べられてしまいました。
鳥より早起きするのは無理だから降参

今年の我が家のベランダ菜園の主役はイチゴです。かなり意気込んではるばるベルリン西側のドメーネダーレム(Domäne Dahlem)という農場まで行って苗を買ってきました。ここ数日ついに実が赤くなり始めたのですが・・・あまり美味しくない 涙。エマはイチゴの実がまだ緑だったり白だったりする時から大興奮で、「まだまだ酸っぱいよ。待ってたら甘くなるからね」と言い聞かせる日々でした。そして先週、ついに最初の実を収穫。エマは大喜びで口に入れましたが、直前にネクタリンを食べていたこともあり、かなり酸っぱかったようで、大慌てで「ママ!そこ(苗)に戻して!酸っぱいよう!」と顔をしかめていました。

エマは手足口病にかかり今週はずっと保育園を休んでいます。先週の火曜日に保育園から手足口病が流行り始めているというお知らせをもらったのですが、「今回かかって免疫をつけてもらおう♪ちょうど私が抱えている締め切りは納期に余裕があるものだし」なんて思っていたのですが・・・。調べてみたら手足口病と診断される病気の原因となるウイルスは10種類あり、1回かかっても他のウイルス由来の手足口病にかかった人に接触すれば発症するとのこと。がーん!

子どもが保育園に通い始めるとびっくりするほどたくさんの病気をもらってくるというのは聞いていましたが、去年の9月に保育園に通い始めてから、常に風邪をひいているような感じでした。そして、私もいつもよりも風邪をひきがちで、早く冬が終われー!とつぶやいていたものでした。2月の始め、あまりに私の咳が止まらないので、家族医のところに肺を見てもらいにいった時のこと。「こんなに風邪をひくことは普段ないのに・・・」とブツブツ言うと、統計によると保育園・幼稚園に通っている子どもは、年間平均25種類の病気にかかっているとのこと。「だからなんでこんな風邪をひくんだろうとか考えてないで、あきらめなさい」と言われました。

 何種類もらってきていたかは不明ですが、風邪のバトンレースが繰り広げられたこの秋から春にかけて我が家で大活躍したのは玉ねぎでした。特に鼻づまりに効果あり。使い方は、玉ねぎをみじん切りにして、薄いハンカチにくるみ、包丁の柄で軽く叩くか手でもんで潰す。それをお皿の上に置いて、枕元に置く。私自身も鼻づまりの時に試しましたが、とても効きました。

他にも、喉が痛い時は生の玉ねぎをかじると効くそうです。また中耳炎などで耳が痛い時は玉ねぎを小さく切ったものを蒸して温めて、ガーゼに包んで耳の穴に置くと痛みが和らぐそう。

玉ねぎの効用にはたくさん助けられましたが、できれば次の秋が来るまではお世話になりたくないなあ。

2017/06/06

歯のクリーニングとボーナスヘフト

ある日台所に入ったとたんビクッとしました。
床にだれかのいたずらが。
歯並びがちょっと悪いですね〜

最近の私の目覚ましはエマです。「ママ〜起きて〜。待ってね、今見せるからね」と言って、私のお布団の横に置いてあるiPhoneのボタンをぽちっと押し、画面を見せて「ほら、8時。もう起きる時間だよ〜」と言います。時間は6時半とか7時とかそれくらいなのですが、エマによると毎朝8時。彼女がいないと生きていけないダメ母です 笑。

先日、かかりつけの歯医者さんで、年に1回行っている歯のクリーニングをしてもらってきました。歯のクリーニングには保険の範囲内行なわれる軽いクリーニングと、費用を自己負担して行なう約1時間かけて行なうクリーニングがあります。今回行なったのは後者。ドイツ語では"Professionelle Zahnreinigung"と言います。料金は前回は120ユーロだったと思うのですが、今回は122,08ユーロでした。いずれにしてもだいたい120ユーロくらいです。

今回、ボーナスヘフト(Bonusheft)というものをもらってきました。これは、年に1回歯科検診をしてスタンプを押してもらい、スタンプがたまると歯科治療の自己負担額が割り引かれるというものです。去年、mr.モッツアレラがクラウン(差し歯)を入れたのですが、彼はヘフトにスタンプをためてきていたので、費用が割引になりました。ないことを祈りますが、今後クラウンを入れないといけないような場合に備えて、スタンプラリー(そんな楽しいものじゃないけど)に参加しはじめました。

ドイツに暮らすようになってから歯医者さんは2カ所行ったことがあるのですが、日本の歯医者さんに比べて口を連続で開けている時間が長い気がします。日本だとしょっちゅう「はい、うがいしてください〜」と椅子を起こされ、口のまわりの筋肉を休める機会がありますが、ドイツではそれがないような・・・というのは私が行った歯医者さんが偶然なのかな?私の最高記録は根管治療で40分でした。治療のあとしばらく自分が口を閉じているのか、開けているのかが麻痺しているような感じでした。

2017/06/01

嗚呼!花粉症

The Endの背景は青空だったり、曇り空だったり

ここ数日ずっと強風で、おさまりはじめていた花粉症が戻ってきました。

日本ではスギ花粉だけだったのですが、ドイツではいろんな花粉に反応しているようで、ぐずぐずの期間が長め。エマの出産後ひどくなったようで、なんと3月末くらいから5月末くらいまでなんとなくずーっと花粉症でぐずぐず。

この間、薬は飲まず、ハーブティーとマウススプレー、Weredaの目薬とノーズスプレーのセットでやりすごしてきました。なぜ薬を飲まないか。それは、ドイツの薬局で売られている薬を飲んでも、症状に変わりはないからなのです。症状が軽減されないばかりか、ただ眠くなったり、ひどいときは頭痛がするだけ。なので、試してみましたが飲むのをやめました。先日公園で話した、バイエルン地方から遊びにきていた日本人の方も、薬は効かないので飲まないと言っていたので、私だけではないのかも。

昨年までは日本の花粉症対策の情報ばかり見ていましたが、今年はドイツの情報を見てあるウェブサイトで紹介されていたハーブティーを飲みはじめました。使ったのは以下の3つのハーブ。
Schafgarbenkraut:ヤロウまたはセイヨウノコギリソウ
Mariendistelkraut: マリアアザミ
Brennnesselblätter:イラクサまたはネトル

この3つが別々に売られていたので同じ量をそれぞれ購入し、大きな瓶の中に入れて、混ぜて完成です。症状がひどいときは一日3回飲んでいたけど、最近は外から帰ってきてぐずぐずするときだけ。インターネット情報によると6ヶ月以上連続して飲んでいはいけないそうで、強いハーブなんだと思います。効果は?もう涙と鼻水でボロボロ〜という状態は避けられたので、それなりに効果はあったと思います。

アルコールを摂取するとどかーんと症状がひどくなる花粉症。暑い日にはくいっとビールを飲みたいですが、あと少し我慢かな・・・。

ハーブティーとマウススプレーは、Zieten Apothekeという、ちょっと特別な薬局で購入。ここは、ホメオパシーはもちろん、西洋ハーブや漢方薬を豊富に取り揃えている薬局で、オンラインでも購入することができます。ベルリン在住の方だったら、KreutzbergとWeddingにお店があります。

Zieten Apotheke
https://www.zietenapotheke.de/v3/






2017/05/29

Marktschwärmer

私のお気に入りのヴィオレットという
種類のシュパーゲル。

ベルリンは連日30℃を超えています。それでも、家の中は涼しいし、日陰に入れば心地よいし、日本の30℃に比べるとかなり快適です。

桜も散り、最近まで若い緑だった木々の葉っぱもだいぶ立派な色になってきて、暦のうえではまだ春だけどここ数日のような暑い日も増え・・・。そう、今年もシュパーゲル(Spargel)の時季がやってきました。食べてますよー。毎日とは言いませんが、隔日くらいで。エマは先の穂の部分がおいしいということに気がついたようで、のんびりしていると穂だけ食べられてしまいます。

食べものといえば、最近私たちが使い始めたお買い物の仕組みがあります。その名も"Marktschwärmer"。この言葉、ため息が出るほどうまく発音ができないのですが、カタカナで書くとマルクトシュヴェアメアという感じの発音の単語です。Marktが市場、マーケットで、Schwärmerが愛好家、熱狂者という意味。

ウェブサイト上で会員になり、オンラインで注文と決済をし、近所の集合場所に指定された所に決まった日に取りにいきます。私たちの場合は、近所のオーガニック・カフェ&ベーカリーが集合場所。毎週日曜日の夜までに注文をし、火曜日の夕方5時から7時の間に取りにいく仕組みです。エマのお仕事は卵の容器を係のお兄さんに渡すこと。

Marktschwärmerのメリットはいくつかありますが、そのひとつは遠く離れたところで生産されたのではなく、近隣で生産されたものを購入できること。私たちの近所の集合場所に登録している生産者で一番遠いのは、約80km離れたところにある薫製の魚などを扱う生産者さんのようです。Marktschwärmerウェブサイトによると、ドイツの食材の生産地から食卓までの距離の平均は3600km。Marktschwärmerの場合、平均27kmだそう



今回この仕組みを利用しはじめたきっかけは卵でした。というのも、近所のよく利用するオーガニックショップの卵がどうも新鮮じゃない気がして、良い卵を手に入れることはできないものかと長い間探していたのです。卵を提供している畜産農家があったので、会員になり、注文をしてみました。割ってみたらとっても新鮮で、味も◎。
卵の色は3色。
青い卵は初めて見ました。

 卵の他にお肉もここを通して買っています。我が家では、家でお肉を食べるのは週に1回程度なので、食べるときはいいお肉にしようということで、最近お肉はMarktschwärmerの生産者からのみ買っています。値段は普通のオーガニックショップで売っているお肉よりも若干高いくらい。これまで、豚肉、鶏肉を試しましたが、両方とも本当においしかったです。特にドイツで買う鶏肉はパサパサしていることが多いのですが、とってもジューシーでした。

問題は、値段が高いこと。ジャガイモは1回試しましたが、野菜は消費量が多い分、やっぱり躊躇してしまいます。

こういう毎週決まってやることがあると、1週間がいかに早く過ぎていくかに驚かされます。 

 Marktschwärmerのウェブサイト
https://marktschwaermer.de/de-DE
 

2017/04/22

寒いけど桜は満開


ちょっと暖かくなったと思ったら、ここ1週間以上ずっと肌寒くて、風が強く、雨の多い日が続いています。もうダウンを洗濯してしまったけど、また出そうかなと思うほど。それでも、近所の桜はほぼ満開です。今年は寒いおかげで開花期間が長い気がします。

うちの近所の桜並木道の桜も、近くの公園などに咲いている桜も、たぶんいわゆるヤマザクラで、葉っぱと花が同時に開いてきます。


ちょうど数週間前、エマと『やまざくらとえなが』という本を読み始めたのですが、そのおかげで彼女は外で桜を見つけると「ヤマザクラだ!」と指差しています。桜の花を楽しむというような年中行事は、子どもの成長に気がつく機会でもあります。満開の桜の下を通っても反応をしなかった一昨々年、なんだこれ〜?という感じで見上げていた一昨年、「お花〜!」と言って指を指していた昨年、そして、「ヤマザクラ〜!」と私より早く見つけては大興奮している今年。

近所の桜並木道では、花の時期が終っていっせいに散り始めると、落ちた花びらで桜色の道ができます。1年でほんの数日しか楽しめない光景です。

遠くから見ると新緑の中にぽつぽつと桜色が見えて
とってもきれい。

2017/04/06

いかにもドイツな経験


 
先週末はMr.モッツアレラのお母さんとおばあちゃんのお誕生日をお祝いに、オーバーハウゼンへ行ってきました。オーバーハウゼンはドイツ西部、ノルトライン=ヴェストファーレン州にある小さな町で、ベルリンからは電車で4、5時間。学校で習ったルール工業地帯にあります。親戚でもいなかったら訪れることはないだろう、ドイツの普通の町です。おばあちゃんは今年88歳になりました。ドイツは誕生日を迎える本人が、招待した人にケーキなどをふるまう習慣があります。おばあちゃんは今年もなんと3種類のケーキを焼いて待っていました。乾杯のときにはみんなと一緒にシャンペンをあけ、その後別のお酒も飲んで上機嫌でした。ちょうどその日はお天気が良くて暖かく、一日中お庭で過ごすことができました。

さて、ここ数週間、いや数ヶ月、いかにもドイツな経験をしていました。

過去数年使っていたSparkasseという銀行の手数料が大幅に値上がりしたのをうけ、その口座は閉じ、mr.モッツアレラがずっと使っているCommerzbankに私も口座を開くことにしました。Commerzbankはオンラインのみの銀行で窓口をもちません。手数料が他の銀行に比べ安いのですが、窓口がないゆえに口座を開設する際の本人確認を郵便局で行わなければいけません。

数ヶ月前、書類とパスポートをもって近所の郵便局へ行きました。しかし私のパスポートは読み込めないとのこと。仕方がないので後日ほかの郵便局へ出向くも同じ結果。その後何度もためしましたがどこの郵便局でも読み込みできず。ある窓口では「またあなたね。たぶんだめだと思うわよ」とまで言われたほどです。ドイツでは銀行口座を開設するのに必要な情報として名前や生年月日のほかに「出生地」があります。ところが日本のパスポートには「本籍地」とはあるけど「出生地」とはない。それが読み込めない理由のよう。それは私の力ではどうしょうもないので、Commerzbankは断念することに。

いろいろ調べて郵便局のPostbankの手数料がわりと安いので、そこで開設することに決定。ウェブサイトを見ると持参書類は身分証明書のみとあったのですが、パスポートの他に念のため日本でいう住民票にあたる書類(meldebescheinigung)とをもって窓口へ行きました。しかし!窓口の人が住民票を見るなり、「発行から6ヶ月以内のものじゃないといけません」と一言。・・・ウェブサイトにそう書いておいてほしかった。

そのまま重い足取りでお役所へ出向きました。ドイツで暮らしている日本人なら同じ思いをしていると思いますが、ドイツのお役所は本当に「お役所仕事」しかしないので、できれば関わりは避けたいもの。でも仕方がありません。「銀行口座を開設したいので、住民票の写しをください」と言うと「わかりました。銀行カードはもってます?現金は受け付けないので」。・・・えっと「銀行口座を開設したい」って言ってるんだからもってません。

近くにあるもうひとつの役所窓口は現金を使えるとのことで、そのままそこへ移動。ちょっと待ったのちに受付の順番がきて、また同じように「銀行口座を開設したいので、住民票の写しをください」と言いました。窓口のお兄さんコンピューターで何やらカチカチ、カチカチ。そして言われたのは「今日はできないので明日またきてください」。その日の業務時間は朝の8時から15時まで。私が窓口にいた時間はお昼の12時半。一瞬言葉を失いました。・・・登録してある情報をただ印刷してほしいだけなのに。

そしてオーバーハウゼンから帰ってきた翌々日の火曜日、待ち時間に読むための本をもって役所へ行ってきました。建物の外での待ち時間40分、その後受付までの待ち時間約5分、受付から呼ばれるまでの待ち時間約10分。合計約1時間の待ち時間を経て、住民票のコピーを入手。もう額に入れて飾りたいくらいでした。その後エマを保育園に迎えに行ったその足で郵便局へ出向き、めでたく、ついに、ついに、ついに、銀行口座を開設できました。長い道のりでした。

もうしばらくドイツのお役所には関わりたくないです。 ・・・でも、近々税務局(Finanzamt)へ行かないといけないんだった 涙

2017/03/28

わーい 春だ!


今日も晴天でした!そして最高気温20℃を超える陽気。エマと保育園へ行く途中に太陽がさしてきて、柳の木の新芽に当たってきれいだったので足を止めて「きれいだね〜」なんて言っていたら「ママ、はやく ティナ(保育園のアシスタント)がまってるよ」とせかされました。いつも彼女をせかしているお返しがきました。



今日は今年初のベランダディナーでした。それもエマのリクエストで。

巣作りのための木を集めにきた鳥を観察するふたり






2017/03/27

かないやしない

家でフムスを食べるとあまり感動しないのに、
外で食べるとフムスって美味しい!と思える。

今年の抱負の中には、「夜10時には寝るようにする」というのと、「近所のカフェを開拓する」というのがあります。もうすぐ4月になろうとしていますが、かないやしません。

まず最初の抱負。エマの保育園通いが軌道に乗り始めてから仕事の量を増やしました。といってもエマが保育園に行っているのは午前の8:30から午後1時までで、お見送りお迎えの時間を引くと、私が仕事に集中できる時間は3時間程度。結局夜に仕事をすることになって、結局早くても寝るのは11時半頃になってしまいます。仮に仕事がない夜でも、10時に眠ることなんてよほど疲れていないとできません。夜10時就寝を抱負にした理由は、髪とお肌のためでしたが、 ほぼあきらめかけています。

もうひとつの「カフェを開拓」がなぜかなわないか。それはお家で飲むコーヒーがおいしいからなのです。こう書くと傲慢に聞こえるかもしれませんが、家では豆をハンドミルで挽いて、ネルドリップを使って淹れていて、私にとってはたいていのカフェで飲むコーヒーよりおいしいのです。カフェというのはただコーヒーを飲みにいく場所じゃなくて、空間を、そしてそこでの時間を含めて楽しむものなんだから、本でももって出かけようと思いつつも、朝においしいコーヒーを自分の家で飲んでしまうと、もういいや、となってしまう。そんなこんなでかないやしない。これについては、最近特に家の界隈にカフェがたくさんできてきて、気になる場所もいくつかあるので、実行したいなと思っています。

今日は一軒、新しいカフェに行ってきました。
  
今日はmr.モッツアレラが保育園にエマを迎えにいくというので、急遽友人と遅めのランチをすることにしたのですが、友人が指定してきたカフェが偶然、気になっていたカフェのひとつでした。イスラエル・フードを出すカフェで、食事はベジタリアンメニューが6、7種類。私はフムスというひよこ豆のディップとピタパンを注文しました。友人はピタバンにナスのグリルを挟んだロールを注文。ピタパンはもちもちで、フムスは乗せてある複数のスパイスのおかげでいろんな味が楽しめました。ついに春がきた!という陽気だったので、外テーブルで、満足度の高いお昼のひとときを過ごしました。

お皿として使われていたタイルが
はっとするほどきれいでした

カフェの情報はこちらです。最近うちの界隈は晴れの週末はものすごい人なので、ここもきっと混んでいると思います。天気が良くなるこれからは平日がおすすめです。

Café Mugrabi

2017/03/24

プレゼント完成、そしてオーブンは大忙し



ここ数週間めずらしく忙しい日々を送っていました。仕事がコンスタントにあった(フリーランスとしてはありがたいことです)うえに、エマのプレゼントを完成させたり、養蜂ワークショップに行ったり、ケーキを焼いたりとしているうちに、はっと気がついたらもう3月も後半です。

エマのプレゼントのカートはお誕生日の2日前に無事完成。お誕生日当日、彼女がお昼寝をしている間にカートのバスケットの中に私の母親からのプレゼントを入れて、大きな布をかけて、リビングルームの真ん中に置きました。起こしてお部屋に連れていくと、寝起きで機嫌悪いながらも「あれなんだろう?!」と気がついたらしく、ささっと近寄っていきました。かけてあった布を取って、カートを発見。とってもご満悦でした。以来、家中どこに行くにもカートを押しています。トイレはもちろん、地下の倉庫に行くときにももっていくほど。つくってよかったです。

今年は保育園でもお祝いをしてもらったのと、週末に家でパーティーをしたので、そのためのケーキづくりで我が家のオーブンは大忙しでした。保育園へもっていったのは、アレルギーの子もいるので乳製品・卵なしのビーガンケーキでした。ビーガンケーキを焼くのは初めてだったのですが、卵やバターを室温に戻す必要がないし、材料は分離しないし、とっても簡単でした。



週末のパーティー用には、4種類のケーキを焼きました。ひとつめはビルベリー(ドイツ語ではHeidelbeer ハイデルベア)とホワイトチョコレートのケーキ、2つめはラズベリーとクワーク(フレッシュチーズの一種)のタルト、3つめはレモンとピスタチオのケーキ、4つめは子どもたち用に電車の形のケーキです。タルトの中に入れるために買っておいたクリームの種類を間違えていたり、レモンとピスタチオのケーキでは材料のオリーブオイルを混ぜるのを忘れて焼き始めてしまったりといろいろアクシデントがありましたが、なんとかケーキの形に仕上がり、お客さんも食べてくれていたので◎としよう。パーティー用に焼いたケーキの写真を撮るのはすっかり忘れていました。

ケーキは、保育園と家とそれぞれのパーティーの前の深夜に焼いていたのですが、二晩とも途中でエマが起きてきて台所のドアを開け「なにやってる?」と聞いてきました。 前だったら夜中に目を覚ますと、泣いて私を呼んでいたのに、成長したものです。でももしかするとケーキのにおいに誘われて起きてきただけなのかもしれないですが。

2017/03/10

もうすこしで完成


エマが台所の棚から製氷皿を引っ張りだしてきて
「これつかっていい?」といいながらすっと立ち去っていった。
数分後に見ると、きれいに石と木の実がならんでいた。

エマのショッピングカートづくり、ゆっくりとですが着実に進んでいます。これまで2回工房へ行き、材料を採寸し、裁断し、組立、紙ヤスリをかける作業をしました。カートのバスケット部分はすでに完成しました。


といっても、私ひとりではとてもここまではたどりつけなかったでしょう。今回私のプロジェクトを手伝ってくれているのでは、先日紹介したRegenbogen Fabrikのスタッフのコニーさんという女性。大型の機械を使った裁断は彼女がやってくれましたが、あとの作業はやり方をとてもていねいに教えてくれ、私がなるべく実際に作業を行えるように配慮してくれています。上の写真に計算機が置いてあるように、木工作業は算数がたくさん出てきます。全体が高さ60cmでカートの高さは28cmだから、この部分は17cmで・・・。計算は苦手だけど、そういうパズルみたいな(?)ことは好きなので、それだけでわくわくします。

ここはさすが工房だけあって、道具類は驚くほど充実しています。どうやら常連さんもいるみたいで、工房はとてもいい雰囲気です。 私もまた何かつくりたいものがあったらまたお世話になろうと思います。

屋外ではこんな大きなものが製作中


今からバスケット部分とカートのもち手部分の色を塗ります。朝エマが起きてきたらさっと隠さないと。

ところで明日は都市での養蜂についてのワークショップにいってきます。かれこれ10年以上興味のある養蜂。ワークショップのチケットはmr.モッツアレラからの新年のプレゼントでした。楽しみです。

2017/02/25

自分の足に合わせた中敷

保育園から帰ってきてお家で一緒にカフェタイム♪
写真を撮ろうとした瞬間!あ!手が!
最近エマの手が台所のカウンターに届くようになったので、
注意が必要です。

今日土曜日、mr.モッツアレラはお昼から仕事でした。それを知ったエマは一言「エマも かいしゃに いく」。会社はエマにはつまらないかもしれないとか、エマ用のトイレはないよとかいろいろ言っても納得しません。仕方がないので、会社に電話し娘を連れて行って 10分くらいいさせてもいいかと確認したところ、もちろん!というお返事が。エマは大喜びです。mr.モッツアレラが会社にもっていくサンドウィッチをつくっていると、自分もつくるとパンを切ってもらいバターを塗り始めました。中にうちで育てているアルファルファのスプラウトをはさみ、紙の袋につめて、自分のバックパックに入れて準備完了。ふたりは自転車ででかけ、私がバギーをもって遅れて到着しエマを連れて帰るという段取りだったのですが、私がオフィスに着くと超誇らしげに椅子に座っていました。オフィスに連れていってもらえたことで満足したのか、「帰るよ」というとすんなりとバギーに乗り、持参したサンドウィッチを食べたあとにお昼寝していました。

さて先月、靴の中敷の処方箋をもらいに整形外科(Orthopädie:オーソペーディ)に行き、2年ぶりに中敷を新調しました。別の靴を履くときには中敷をいちいち入れないといけない手間はありますが、これが本当に優秀で、ちょっと足に合っていないかなと思っていた靴でも快適に履けます。

ドイツでは保険の種類にもよりますが、費用の一部が保険でカバーされ、 私の場合はかかったお金は10ユーロくらいです。mr.モッツアレラによると、私たちが入っている保険会社は、以前はランニング用など特別な中敷も保険を適用していたのに、今はベーシックなものしか適用しないとのこと。保険会社の傾向として、問題を予防するのではなく、問題が起こった後に対処する方向になってきていると言っていました。確かに中敷のおかげで、腰痛だけでもかなり防止できるし、歩くときの姿勢も良くなるので、内蔵にもいい効果があるはずなのですが。

気になったので、「中敷 ドイツ」というキーワードで検索して、同じように自分の足に合わせてつくってくれるお店のサイトを見てみたら、一番安いもので15,750円。サイトにある写真を見ると、私が先日つくったのと同じ方法でした。ドイツで保険が適用されなかったらいくらかかるのかは知りませんが、たった10ユーロでつくれることに感謝です。

ここ数年ずっと腰の左側に痛みというか重たさを感ることがよくあるので、整形外科でついでに相談してみたところ、フィジオセラピー(physiotherapie: 理学療法)への紹介状を作成してくれました。これも一部保険でカバーされるので、6回の治療で自己負担は20ユーロほど。フィジオセラピーはずっと気になっていたので、相談してみてよかったです。 
ところで整形外科で「何か重いものをもちますか?」と聞かれたので娘を抱っこすることがあると答えました。年齢を聞かれたのでもうすぐ3歳だと言うと「じゃあ、もう抱っこはやめましょう」と言われました。
エマ:抱っこ!!(こういうときはたいてい転んで半べそをかいていたり、眠かったりする)
私:腰が痛いから抱っこはできないよ
エマ:あ、そう。じゃいいわ。
なーんてことはありえないので、お医者さんのアドバイスは却下です。

2017/02/17

あのプロジェクトは今


以前に「プロジェクト開始」というタイトルで、エマの誕生日プレゼントにドールハウスをつくるという計画について書きました。あのプロジェクトは今、少しだけ形を変えて動いています。

少しだけ形を変えというのは、つくるのはドールハウスではなく、ショッピングカートになったこと、そして材料の変更です。

なぜドールハウスをつくるのをやめたかというと、最近シュタイナーのおもちゃカタログが届いたのですが、そこにはっとするほどすてきなドールハウスが掲載されていたのです。これいいなあと思っていたら、ソファに置いてあるカタログを見つけたエマがふむふむ見ながら突然「これおたんじょうびにかってね」と一言。え!そんな言い回しどこで覚えたの?と驚きましたが、同時にエマがそのドールハウスを欲しいと言ったことに二重の驚きでした。あんな美しいドールハウスは逆立ちしてもできないから他のものつくろう、と思ってすぐに頭に浮かんだのがショッピングカートでした。ドールハウスはエマのドイツのおばあちゃんに買ってもらうことにしたので、いつか写真を掲載しますね。

さて先日、このプロジェクトのために近所にあるRegenbogen Fabrik(Regenbogenは虹、fabrikは工場の意味)というところへ行ってきました。そこでは、決して広くはない敷地の中に、ホステル、カフェ、自転車修理工房、保育園、そして木工作業所が併設されています。木工作業所では作業台や道具を貸してくれるほか、製作のアドバイスも提供してくれます。ウェブサイトはそんなに更新されていなさそうだし、実際運営されているのだろうか、と半信半疑に出かけてみると結構人気があるようで、4台ある作業スペースはうまっていて工房の人は忙しそう。少し待ってやっと話ができたので、写真を見せて、これを3月の中旬までに娘につくりたいということ、私は木工の経験があまりないことを伝えました。経験がないことに関しては「私たちはそのためにいるんですよ」という心強い答えが返ってきました。昨年11月に集めた木の写真を見せると、その木はこの用途には向かないとのこと。自分たちが暮らしている道にあった木を使うというのが私にとっては大切なポイントだったのですが、あきらめて材料はホームセンターで調達することにしました。

さて、私がインターネットで見つけて持参したショッピングカートの写真を見ながら、彼女が紙きれにさらさらと書き始めたのがこれ。


9mmの板を約1㎡、車輪4個・・・。写真を見ながら、それを平面にして材料を割り出せる。すごいなあと思いました。

作業スペースの予約は3月1日に取ることができました。それまでに材料を集めておかないと。しかもエマに見つからないようにしないといけない。これが一番難しいかも。

2017/02/15

ペンギン歩き


凍った運河の上を夜のお散歩

先週の日曜日、ついに運河の上を歩くことができました。ここしばらく家の前の運河はずっと凍ってたものの、所々薄いところがあったり、穴があいていて水が見えていたりという感じだったのですが、ここ数日夜の冷えがきつかったおかげで完全に凍ったようです。ただ、何度も凍ったり融けたりを繰り返したためか表面はいたるところ凹凸があるうえ、とても滑りやすかったです。エマは私とmr. モッツアレラに手を引いてもらっているのでたまに両足をそろえてすーっと滑って楽しんでいましたが、私たちは転ばないようにひたすらペンギン歩きでした。

翌朝月曜日は朝日の中でスケートをしている人をみかけました。天然のスケートリンクを独り占めです。mr.モッツアレラはサメのコスチュームを着てスケートをしている人を見たとか。今日保育園にエマを迎えにいったときにその話をアイルランド出身の友だちにしたところ、「歩いていいですよ」っていうお知らせが来るのか?と聞かれました。ここはベルリン、そんなものはありません!ちなみに今日保育園の帰りに運河沿いの道を歩いていたら、警察官がふたりパトロールをしていて、運河の上を歩いている人に土手に上がるように警告をしていました。でもその後に通りかかったらたくさんの人が歩いていました。



運河が凍ると物を投げる人がいて驚きます。どれくらい凍っているか見たいのか、それともお水に落とすときとは違って沈まないのがおもしろいのか、理由は分かりません。でも、今年は薄氷から始まって凍っている期間が長かったので、お正月の花火の残り、クリスマスツリー、ビール瓶などが散乱していて、けっ こう悲しい状態になっている場所もありました。氷が融ければそれは全部水の中に落ちていってしまうわけです。私たちが運河を歩いたその日はだれかが(日曜日なので、一般市民のはず)落ちているものを拾って、土手の上によけてくれたようです。    

凍った運河の上を歩いたのは2012年以来だったのですが、調べてみたら、ちょうど5年前の2月13日の投稿にありました。あの年は今年よりもずっと寒かったのを覚えています。しっかり分厚く張った氷に上には雪が積もっていて、普通の道を歩くようにお散歩を楽しめました。

2017/02/07

終った〜!

髪の毛は古いデッキブラシ、
口は自転車のライト

昨日、1月中旬に始まった校正プロジェクトがついに終わりました。

プロジェクト開始から終了までのこの3週間たくさんのことがありました。雪が降ったり、びっくりするほど晴れたり。エマがキタから風邪をもらってきて、mr.モッツアレラがそれをもらい、数日後私も見事にいただきました。先週はお腹の調子がどうも悪くて火曜日からキタはずっとお休み。はっと気がついたら1月が終わっていて、節分も過ぎ、エマの語彙はまた増え、ご近所さんが亡くなってしまい、オバマ政権がトランプ政権に変わり、友だちがお誕生日を迎え・・・。つい最近年が明けたばかりと思っていたのにもう今は2月の第2週です。

今回の案件は、アメリカがオバマ政権の間に行ってきた地球温暖化対策のまとめと、パリ協定を念頭に今後歩むべき道について書かれたレポートでした。その校正作業をしている間にアメリカの政権が変わりました。トランプ大統領は就任直後に、これまでオバマ政権が行ってきた「気候行動計画」を撤廃し、化石燃料の使用を増やすと表明。翻訳文と元の英語で書かれた文章を見比べながら、何度ため息をついたことか。

今日の午前は前半は家でゆっくりコーヒーを飲み、後半はコルヴィッツプラッツ(Kollwitzplatz)というところにあるLPGというオーガニックのお店でお買い物。LPGはベルリン中に9つの支店をもつオーガニック食品や雑貨類のお店なのですが、コルヴィッツプラッツのLPGのコスメティックコーナーには、ドイツで手に入るオーガニック化粧品類が勢揃いしています。今日は愛用しているドクターハウシュカ(Dr. Hauschka)の製品をいくつか購入。会員価格で買えるので少しだけお得です。その後はキタにエマをお迎えにいかないといけなかったので、せっかくいつもとは違うエリアに出かけたものの、カフェに立ち寄ることもなく帰ってきました。明日はこの間誕生日を迎えた友だちとお茶をした後にランチです。彼女とは子ども連れで会うことが多いので、いつもは楽しいけどせわしないのですが、明日はゆっくりした時間を楽しもうと思います。

最後に、ページ上の写真は先日運河沿いの道をお散歩していたら出逢った雪だるまです。民芸品のような、何とも味のある子でした。私が興奮しながら見ているとエマがにた〜と笑って「カプート?」と一言。カプト(kaputt)とはドイツで「壊れる」の意味。私なりに翻訳すると、「エマ、壊していい?」ということだと思います。砂場で山やトンネルをつくっても、積み木やLegoで遊んでいても、壊すことに最大の喜びを感じる子どもたち。エマも例外ではないようです。

なんだか数週間分の日記を一気に書いたようなブログ記事になってしまいました。

今年の抱負のひとつは早寝なので、もう寝よう。


2017/02/01

そり遊びと春のけはい



先日氷の上をつるつるすべりながら歩いているカモや白鳥の姿を見て笑っていたら罰が当たりました。おとといの晩積もった雪が今日は溶け始めて、雪かきをされていない歩道はぐちゃぐちゃ。シャーベット状の路面をバギーを押しながら歩くのは大変で、所々つるつるで前に進まずおっとっと。その姿たるや私が先日見て笑ったカモや白鳥の姿と同じだったと思います。さらに、歩いてるときにエマに「ママ、ぼうし」(=ママ帽子かぶって)と言われ、エマには帽子をかぶらなくちゃいけないと言っているくせに、自分は今暑いからあとでと言っていたら、たぶん木からだと思いますが、上から雪がどかっと頭に落ちてきました。思わず爆笑してしまったけど、痛かったです。トホホ

さて、おとといの晩にかなりの積雪があったおかげで、先月買ったのに出番がなかったソリで遊ぶことができました。エマは大喜び。木のソリで遊ぶのは私も憧れていたので嬉しかったです。エマが引っ張ってくれるというので、乗ってみたけど、もちろん進みませんでした。今年はもう雪は降らないような気がするので、あれで遊び納めかな。



1週間前、空は重たいグレーで、そんなに寒くないけどもちろん暖かくなく、身の回りのものすべての時間がかちっと止まってしまったかのような、一言でいうとベルリンの典型的な冬の日に、「春を告げる鳥」の鳴き声を聞きました。「春を告げる鳥」というのは私が勝手にそう呼んでいる鳥で、名前は分かりません。ただ、毎年その鳥の鳴き声が聞こえてくると、寒の戻りは少しあるものの確実に春になっていくので、「春を告げる鳥」と呼んでいます。

2017/01/30

曲げわっぱが大活躍



この週末はお天気に恵まれ、春がますます待ち遠しくなってしまいました。お昼過ぎにお散歩から帰ってきてふと見ると、うちの前の運河沿いのカフェの外テーブルはなんと満席。たしかにお日様の光はさんさんと注いでいるけど、それでも気温は2度くらい。しかも下の運河は凍ってますよ〜と思ったけど、お日様が出ているだけでドイツ人にとってもはや気温は問題ではないようです。

さて最近我が家で大活躍しているものがあります。それは曲げわっぱのお弁当箱。これは、おにぎり好きのmr.モッツアレラの誕生日プレゼントにと昨年私の母がプレゼントをしてくれたものです。

大活躍をすることになったきっかけは、あるブログの記事でした。そこには、残ったご飯をまげわっぱのおひつに入れておくと次の日も炊きたてのご飯のようにおいしいというコメントがあり、著者が使っている「柴田慶信商店」のおひつの写真がありました。「おひつ」という形状はもちろんですが、白木のまげわっぱの特性がご飯をおいしいまま保存してくれるということだったので、Mr.モッツアレラの曲げわっぱのお弁当箱で試してみたところ、本当でした。これまでプラスティックのタッパーに入れて保存していましたが、次の日開けると硬くなっているのが常でした。しかし、曲げわっぱのお弁当箱に入れて一晩たったご飯を食べてみると、やわらかくてもっちり。



とっておいたお弁当箱の説明書を読み返してみると、実はうちのお弁当箱も柴田慶信商店のものでした。白木がご飯の水分を程よく吸収し、冷めてもおしいしいのだそう。容器の中がしっとりしているから、中のものの水分が適度に保たれるという仕組みなのかな。
 説明書には「おひつはご飯を美味しく冷ます道具です」とあり、かなりそそられます。しかも、柴田慶信商店のおひつは、ご飯が取り出しやすいよう底が丸くできているそうです。

曲げわっぱのおひつ。次回日本に一時帰国したときのお買い物リストに追加されました。でも、伝統工芸なだけにお値段もはるので、おひつ貯金を始めないと。


2017/01/18

雲をつかむような・・・

Glogauer Strにあるアパートの壁の落書き
「bomb(爆弾)出て行け
melonよおいで」
世界中の爆弾がみんなメロンに変わったら、
世界がもっと平和になるだろうな

今週月曜日から新しい校閲の仕事が始まりました。今回の案件はある翻訳支援ツールを使っての作業です。翻訳支援ツールは導入したいけど、値段も高いしこれまで重い腰を上げられずにいました。今回、「このツールを使った案件ですがどうですか」と打診を受け、依頼会社のアカウントを使用させてもらうので私には使用料の負担がないこともあって、引き受けさせていただくことに。調べると仮に今後私が個人的に導入しようと思ったとしても、そんなに高額なものではないことが判明。今回の仕事を通して気に入ったら購入しようかと思います。

案件を受けたい旨を伝えると、IDとパスワードをすぐ発行してくれ、これでログインをしていろいろ試してみてください、と言われたのでログインしてみました。ふむふむ、ふむふむ。ここをクリックすると作業完了で納品ということになるのか。ふむふむ。でも、画面上に保存ボタンがない・・・。作業の途中で外出するからコンピューターを切りたいというような状況のとき、どうするんだろう?と思っていたら、クラウドに瞬時にアップロードされていくとのこと。すごい時代ですね。

クラウド・・・。まさに雲をつかむような感じでしたが、使い始めて慣れてみるとなんのことはありませんでした。これまではコンピューターのハードだったり、外付けのハードドライブに保存をしてきたものが、どこか私の知らないところにあるサーバーに保存されているだけのこと。 ん?そのサーバーってどこにあるの?・・・そんなことは考えない、考えない 笑

そういえば、私のicloudはもう2年ほど前に容量オーバーに達し、長い間iPhoneのバックアップが完全に取られていない状態です。今回の案件が終ったら、iPhoneのお掃除して、データの整理して、容量オーバー状態を解決させよう。そうそう、iPhoneが壊れて、データが雲のように消えちゃったら困るし。でも、もし今壊れてしまったら、そもそも私のicloudに入っているデータはどうやって手に入れることができるのだろう?これは大事なので、ちゃんと調べておこう。


2017/01/11

まるで初日の出を拝むように


昨日は1日の日照時間なんと6時間という夢のような1日でした。

冬に太陽が出ると、まるで初日の出を拝むように日光浴をしている人たちを見かけます。太陽のほうを向いて目を閉じてじっとしていたり、おもいっきりのびをしたり、ゆっくりコーヒーを飲んだり。ドイツ人は日だまりを見つけるのが猫のように上手です。私もドイツに暮らし始めてから、冬にお日様が照るとありがたくて、ありがたくて、1分でも長く光合成をしたいと思ってしまいます。

0℃くらいで、いずれにしても寒いのに雨が降ったりどんよりしているくらいなら、気温はマイナスでぴりりと寒くても晴れているほうがいい。これは5年間のドイツ暮らしで実感したことです。でも現実は違い、ベルリンの典型的な冬はどんより曇り空か、雨降り、時折みぞれ。それがここの風土なので、受け入れるしかありません。

今日はうって変わって、さっそく現実。朝から見渡す限りグレーの世界で、午後から雪が降り始めました。数日暖かくなって、また寒くなるそう。そしてその寒さはしばらく続くという予報です。

2017/01/08

そちらの寒いはこちらの寒波



ここ数日、寒くて冬らしい日が続いています。

昨日母とLINEで久しぶりにおしゃべしたときに、「最近寒いよ」と言うと、「だいたいそちら(=ドイツ)が寒いと、1週間後くらいにこちら(=日本)も寒くなるのよ。」と迷惑そう。そして「そういえば寒波がくるって聞いたわ」と母。「え!寒波?いつ?」ときくと、「今そちら寒いんでしょ。それが来るのよ」と。「寒いけど、寒波ってほどじゃないよ」と言うと、「そちらの寒いはこちらの寒波よ」と言い切られました。

運河もだいぶ凍ってきました。


2017/01/04

謹賀新年 二〇一七年

去年のことをあれこれ酉に報告中

あけましておめでとうございます。

今年はお正月らしい三が日を過ごしました。1日は近所の友人家族を招いてお家でお節。2日は最近モロッコからベルリンに越してきた、大学時代の友人のお家に招かれてお節をいただきました。3日はベルリン在住の禅僧の友人が企画した初参りに参加。なかなか良い年明けです。



お節は数日前から少しずつ用意しておきました。上から時計回りに、錦玉子、こんにゃくと椎茸の煮物、菊花ラディッシュ、昆布巻き、ごま豆腐、なます、揚げ”ごぼう”をカツオだしにつけたもの、そして真ん中が菊花かぶです。あとサーモンとエビの串刺しのオーブン焼きと、シンプルなオニギリをつくりました”ごぼう”は、見た目は日本のごぼうと同じなのだけど味は全く違い、こちらではschwarzwurzel(シュバルツブーツェル)という名前で売られている野菜です。別名は「冬アスパラガス」。ごぼうだと思わなければ、それはそれでおいしい冬野菜です。

子ども用には減塩プレート・・・。お皿の横のおちょこにはお酒は入っていませんので、ご安心を。大人が小さいカップでおいしそうにお酒をいただいていたら子どもも欲しがるかもねということで、お水を入れて、はい、どうぞ。嬉しそうに乾杯していました。


友人がお酒をもってきてくれたので、いっそうお正月らしくなりました。



かなり不定期なこのブログ。今年も不定期に更新していきますので、どうぞよろしくおねがいします。