2012/05/21

海はつなげる、海でつながる


葉山の砂浜で出会い、はるばるドイツまでもってきたビーチグラスたち。
それぞれ、もとはどこから来たのだろうか?

3月の末のこと。まだ20%くらしか理解できないドイツのニュース番組を見ていたら、昨年の東日本大震災で青森から津波によって流された船が、カナダ沖合で見つかったというニュースがありました。映し出されたのはカナダ北西海岸からアラスカにかけての地図で、そこには"Haida Gwaii"の表記。このニュースは3つの驚きを私にもたらしてくれました。

ひとつめはもちろん、1年という時間を経て船が見つかったということ。いったいどんな航海だったのでしょうか。

ふたつめは、地名が先住民族の言葉で表記されていたということ。Haida Gwaiiーハイダ・グワイとは、カナダ先住民族ハイダ族の言葉で、「人間の島」の意味。彼らが暮らしている島の名前です。たいていは英名で「クィーン・シャーロット・アイランズ」と呼ばれ、地図上にもその名前で表記されていることが多いかと思います。私は大学の頃から縁あってこの島を数回訪れ、合わせて8ヶ月ほど滞在したことがありますが、私がはじめてこの島を訪れた1997年には、すでにハイダ民族は自然保護、文化再生および創造、政治において非常に活発な活動を展開していました。島の名称を「クィーン・シャーロット・アイランズ」という英語表記から、彼らの言葉での表記に変えるように働きかけてきたのもその活動のひとつ。今回ドイツのニュース番組が地図にHaida Gwaiiと表記したのは、その長年の行動の成果のあらわれです。ちなみに後日、宮城県ナンバーのハーレーが同じくHaida Gwaiiで発見されたというニュースを、父が知らせてくれました。メディアによってHaida Gwaii、クィーン・シャーロット諸島、グラハム島(諸島のひとつ)といろいろだったようです。

3つめは海は世界をつなげている、そして私たちは海でつながっているのだということ。こう書くと当たり前のことですが、あらためて実感させられました。

2012/05/20

ちいさな畑


発芽して数日後のあさつきたち。
1月末にバルコニーに着地して以来、
我が家の住人になったブタが畑の見張り役

早産しかけて以来、重いものをもつこと「絶対」禁止令が出て、さらにmr.モッツァレラが日々厳しい目を光らせているので、毎日かたつむりのスピードで進めてきました。そしてここ数日の太陽の光と、温かい気温のおかげで、ぐいぐい、すくすくと成育中。我が家のバルコニーに、ちいさな畑ができつつあります。

バルコニーでのプランター栽培なので、できることに限りはありますが、ハーブ類はすべてバルコニーから、というのが今年の目標です。うちでよく使うバジル、パセリ、ミント、コリアンダー、タイム、あさつき。すべて順調に育っています。あとは大好きなビートルートとトマト、それからmr.モッツァレラ希望のマンゴールド。日本語では「ふだんそう」というようです。私は炒め物にして食べるのが好きですが、お味噌汁はじめ、スープ類にもよく合います。