2017/07/01

大雨の中クレーに会いに

ベルグリュン美術館の渡り通路の屋根に
みるみるうちに雨がたまっていきました

おととい29日から30日にかけてベルリンは記録的な量の雨が降りました。道路が冠水したり、浸水で非難命令が出た建物があったりと大変で、非常事態宣言が出たほど。 29日は、その後ベルリンが大変になることも知らず、実は被害の大きかったシャルロッテンブルグ(Charllottenburg)にあるベルグリュン美術館 (Museum Berggruen)へ行ってきました。

私のお目当てはパウル・クレー(Paul Klee)。雨のせいもあったのかもしれないけど、ものすごくすいている静かな環境で、じっくり鑑賞させてもらいました。青の使い方が本当にきれい。そして、まっすぐだけど、ただのつまらない直線ではない線。とても魅力的でした。

Paul Klee, Landscape in Blue (1917)

今回クレーの作品を見ていて、突然中学校での記憶がよみがえりました。あるとき美術の宿題で絵を提出したのですが、その絵が銀賞を取りました。なんのコンテストだったか覚えてませんが、たぶん学内のなにかです。そのとき先生に「クレーの絵みたい」と言われ、「クレーって誰?」と思った記憶です。もうどんな絵を自分が描いたかも覚えていないし、先生の顔も名前も覚えていないのですが、クレーの絵に似ていると言われていたなんて!今ならちゃんとお礼を言えるのになあ 笑

Paul Klee, Part of G (1927)


絵を見終わって、地下鉄駅に行く途中、信号機が動いていなくて、大きな交差点には白バイの警察官が立って交通整理をしていました。

行きの地下鉄の中で塩野七尾著の『イタリアからの手紙』を読んでいたのですが、ちょうどそこに、ドイツ人は「信号機が故障していた場合は、いったいどうなるのだろう?」というくだりがあったのを思い出しました。かいつまんで書くと、イタリア人、特にローマの人は信号無視は当たり前。みんなそうだから、信号が青だろうが赤だろうが、それに完全に頼ることなく自分の目で確認する。それに比べドイツ人は信号を守る。赤ならしっかり止まる。そのかわり青になったらレースさながら発信する。横断歩道の途中で渡りきれず立ち往生している歩行者がいたら、その人が悪い。規則は規則だから。

いたるところで鳴らされるクラクション。遠くから聞こえてくる救急車や消防車のサイレン。そのために道を開けなければという緊張感。大混乱という状況ではないけど、まるで逆走行している車が点在しているかのような、これ以上何かが崩れると一気に混乱していくような雰囲気でした。こんな状況の中では、普段から自分の判断で行動している国民のほうが臨機応変に対応ができるのかもしれないなあと思いました。   

今日もほぼ一日雨でした。 ベランダのトマトやバジルたちはうなだれてます。明日は太陽が出るかな。せめて雨が降らなければ良しとしよう。でも、もし雨が降ったらクレーの雨の絵でも見て(インターネットでだけど)心をなだめよう。  

2017/06/25

年に1回のアートイベント:48 Stunden Neukölln



昨日、今日と、年に1回私たちが暮らすノイケルン地区で開催されるアートイベント、"48 Stunden Neukölln(アフト ウンド フィアツィヒ・シュトゥンデン・ノイケルン)"でした。

毎年このイベントの2日間はうちの前の運河をライブミュージック付きの船が通るので、いつかそれに乗ってみたいと思っていました。昨日も何回も音楽と共に船が通って、そのたびにエマは大興奮。夕方にはベランダから見ているだけでは物足りなさそうなので、うちの斜め向かいの船着き場まで行ってみました。偶然係りのお兄ちゃんが暇そうに立っていたので、チケットについて聞いてみると、明日の12時すぎにそこ行けば買えること、チケット代はひとり2ユーロという情報を入手。

起きたとたん船の話ばかりして「いま 行く?」と何度も聞いてくるエマを何度もなだめて、ついに12時。無事チケットを購入しました。


二日酔いのmr.モッツアレラと待ちきれなくてうずうずしているエマを連れて船着き場へ。時折雨が落ちてきましたが、青空もあり、暑すぎることもなく快適でした。何よりもいつもは見ているだけの運河の上を船で移動し、いつも見ている風景を運河から眺めるのはおもしろかったです。

私たちは1時、3時、5時と当日券の発売があったうちの1時の船に乗ったのですが、船を降りたとたんエマがもう1回乗りたいと言うので、二日酔いで船に乗って顔色が変わってしまったmr.モッツアレラには先に家に帰ってもらって、3時のチケットも購入。結局1回45分、合計1時間半のライブミュージック付きクルーズを破格の値段で楽しませてもらいました。

人によっては、このイベント"48 Stunden Neukölln"をジェントリフィケーション(都市の居住地域を再開発して高級化すること)のひとつだと揶揄する人もいますが、私は関係ないような気がします。以前は人があまり住みたがらなかったノイケルンが今や人気のエリアになり、地価が高騰してしまったのも、年に1回のアートイベントなんかよりももっと大きな力の影響だと思います。 

"48 Stunden Neukölln"では、ギャラリーやアトリエのほか、お店もアートスペースになるとか。来年は父子を船に乗せて、私はギャラリー巡りしようっと。

2017/06/14

玉ねぎの効用


熟したと思ったら
いくつか鳥に食べられてしまいました。
鳥より早起きするのは無理だから降参

今年の我が家のベランダ菜園の主役はイチゴです。かなり意気込んではるばるベルリン西側のドメーネダーレム(Domäne Dahlem)という農場まで行って苗を買ってきました。ここ数日ついに実が赤くなり始めたのですが・・・あまり美味しくない 涙。エマはイチゴの実がまだ緑だったり白だったりする時から大興奮で、「まだまだ酸っぱいよ。待ってたら甘くなるからね」と言い聞かせる日々でした。そして先週、ついに最初の実を収穫。エマは大喜びで口に入れましたが、直前にネクタリンを食べていたこともあり、かなり酸っぱかったようで、大慌てで「ママ!そこ(苗)に戻して!酸っぱいよう!」と顔をしかめていました。

エマは手足口病にかかり今週はずっと保育園を休んでいます。先週の火曜日に保育園から手足口病が流行り始めているというお知らせをもらったのですが、「今回かかって免疫をつけてもらおう♪ちょうど私が抱えている締め切りは納期に余裕があるものだし」なんて思っていたのですが・・・。調べてみたら手足口病と診断される病気の原因となるウイルスは10種類あり、1回かかっても他のウイルス由来の手足口病にかかった人に接触すれば発症するとのこと。がーん!

子どもが保育園に通い始めるとびっくりするほどたくさんの病気をもらってくるというのは聞いていましたが、去年の9月に保育園に通い始めてから、常に風邪をひいているような感じでした。そして、私もいつもよりも風邪をひきがちで、早く冬が終われー!とつぶやいていたものでした。2月の始め、あまりに私の咳が止まらないので、家族医のところに肺を見てもらいにいった時のこと。「こんなに風邪をひくことは普段ないのに・・・」とブツブツ言うと、統計によると保育園・幼稚園に通っている子どもは、年間平均25種類の病気にかかっているとのこと。「だからなんでこんな風邪をひくんだろうとか考えてないで、あきらめなさい」と言われました。

 何種類もらってきていたかは不明ですが、風邪のバトンレースが繰り広げられたこの秋から春にかけて我が家で大活躍したのは玉ねぎでした。特に鼻づまりに効果あり。使い方は、玉ねぎをみじん切りにして、薄いハンカチにくるみ、包丁の柄で軽く叩くか手でもんで潰す。それをお皿の上に置いて、枕元に置く。私自身も鼻づまりの時に試しましたが、とても効きました。

他にも、喉が痛い時は生の玉ねぎをかじると効くそうです。また中耳炎などで耳が痛い時は玉ねぎを小さく切ったものを蒸して温めて、ガーゼに包んで耳の穴に置くと痛みが和らぐそう。

玉ねぎの効用にはたくさん助けられましたが、できれば次の秋が来るまではお世話になりたくないなあ。

2017/06/06

歯のクリーニングとボーナスヘフト

ある日台所に入ったとたんビクッとしました。
床にだれかのいたずらが。
歯並びがちょっと悪いですね〜

最近の私の目覚ましはエマです。「ママ〜起きて〜。待ってね、今見せるからね」と言って、私のお布団の横に置いてあるiPhoneのボタンをぽちっと押し、画面を見せて「ほら、8時。もう起きる時間だよ〜」と言います。時間は6時半とか7時とかそれくらいなのですが、エマによると毎朝8時。彼女がいないと生きていけないダメ母です 笑。

先日、かかりつけの歯医者さんで、年に1回行っている歯のクリーニングをしてもらってきました。歯のクリーニングには保険の範囲内行なわれる軽いクリーニングと、費用を自己負担して行なう約1時間かけて行なうクリーニングがあります。今回行なったのは後者。ドイツ語では"Professionelle Zahnreinigung"と言います。料金は前回は120ユーロだったと思うのですが、今回は122,08ユーロでした。いずれにしてもだいたい120ユーロくらいです。

今回、ボーナスヘフト(Bonusheft)というものをもらってきました。これは、年に1回歯科検診をしてスタンプを押してもらい、スタンプがたまると歯科治療の自己負担額が割り引かれるというものです。去年、mr.モッツアレラがクラウン(差し歯)を入れたのですが、彼はヘフトにスタンプをためてきていたので、費用が割引になりました。ないことを祈りますが、今後クラウンを入れないといけないような場合に備えて、スタンプラリー(そんな楽しいものじゃないけど)に参加しはじめました。

ドイツに暮らすようになってから歯医者さんは2カ所行ったことがあるのですが、日本の歯医者さんに比べて口を連続で開けている時間が長い気がします。日本だとしょっちゅう「はい、うがいしてください〜」と椅子を起こされ、口のまわりの筋肉を休める機会がありますが、ドイツではそれがないような・・・というのは私が行った歯医者さんが偶然なのかな?私の最高記録は根管治療で40分でした。治療のあとしばらく自分が口を閉じているのか、開けているのかが麻痺しているような感じでした。

2017/06/01

嗚呼!花粉症

The Endの背景は青空だったり、曇り空だったり

ここ数日ずっと強風で、おさまりはじめていた花粉症が戻ってきました。

日本ではスギ花粉だけだったのですが、ドイツではいろんな花粉に反応しているようで、ぐずぐずの期間が長め。エマの出産後ひどくなったようで、なんと3月末くらいから5月末くらいまでなんとなくずーっと花粉症でぐずぐず。

この間、薬は飲まず、ハーブティーとマウススプレー、Weredaの目薬とノーズスプレーのセットでやりすごしてきました。なぜ薬を飲まないか。それは、ドイツの薬局で売られている薬を飲んでも、症状に変わりはないからなのです。症状が軽減されないばかりか、ただ眠くなったり、ひどいときは頭痛がするだけ。なので、試してみましたが飲むのをやめました。先日公園で話した、バイエルン地方から遊びにきていた日本人の方も、薬は効かないので飲まないと言っていたので、私だけではないのかも。

昨年までは日本の花粉症対策の情報ばかり見ていましたが、今年はドイツの情報を見てあるウェブサイトで紹介されていたハーブティーを飲みはじめました。使ったのは以下の3つのハーブ。
Schafgarbenkraut:ヤロウまたはセイヨウノコギリソウ
Mariendistelkraut: マリアアザミ
Brennnesselblätter:イラクサまたはネトル

この3つが別々に売られていたので同じ量をそれぞれ購入し、大きな瓶の中に入れて、混ぜて完成です。症状がひどいときは一日3回飲んでいたけど、最近は外から帰ってきてぐずぐずするときだけ。インターネット情報によると6ヶ月以上連続して飲んでいはいけないそうで、強いハーブなんだと思います。効果は?もう涙と鼻水でボロボロ〜という状態は避けられたので、それなりに効果はあったと思います。

アルコールを摂取するとどかーんと症状がひどくなる花粉症。暑い日にはくいっとビールを飲みたいですが、あと少し我慢かな・・・。

ハーブティーとマウススプレーは、Zieten Apothekeという、ちょっと特別な薬局で購入。ここは、ホメオパシーはもちろん、西洋ハーブや漢方薬を豊富に取り揃えている薬局で、オンラインでも購入することができます。ベルリン在住の方だったら、KreutzbergとWeddingにお店があります。

Zieten Apotheke
https://www.zietenapotheke.de/v3/






2017/05/29

Marktschwärmer

私のお気に入りのヴィオレットという
種類のシュパーゲル。

ベルリンは連日30℃を超えています。それでも、家の中は涼しいし、日陰に入れば心地よいし、日本の30℃に比べるとかなり快適です。

桜も散り、最近まで若い緑だった木々の葉っぱもだいぶ立派な色になってきて、暦のうえではまだ春だけどここ数日のような暑い日も増え・・・。そう、今年もシュパーゲル(Spargel)の時季がやってきました。食べてますよー。毎日とは言いませんが、隔日くらいで。エマは先の穂の部分がおいしいということに気がついたようで、のんびりしていると穂だけ食べられてしまいます。

食べものといえば、最近私たちが使い始めたお買い物の仕組みがあります。その名も"Marktschwärmer"。この言葉、ため息が出るほどうまく発音ができないのですが、カタカナで書くとマルクトシュヴェアメアという感じの発音の単語です。Marktが市場、マーケットで、Schwärmerが愛好家、熱狂者という意味。

ウェブサイト上で会員になり、オンラインで注文と決済をし、近所の集合場所に指定された所に決まった日に取りにいきます。私たちの場合は、近所のオーガニック・カフェ&ベーカリーが集合場所。毎週日曜日の夜までに注文をし、火曜日の夕方5時から7時の間に取りにいく仕組みです。エマのお仕事は卵の容器を係のお兄さんに渡すこと。

Marktschwärmerのメリットはいくつかありますが、そのひとつは遠く離れたところで生産されたのではなく、近隣で生産されたものを購入できること。私たちの近所の集合場所に登録している生産者で一番遠いのは、約80km離れたところにある薫製の魚などを扱う生産者さんのようです。Marktschwärmerウェブサイトによると、ドイツの食材の生産地から食卓までの距離の平均は3600km。Marktschwärmerの場合、平均27kmだそう



今回この仕組みを利用しはじめたきっかけは卵でした。というのも、近所のよく利用するオーガニックショップの卵がどうも新鮮じゃない気がして、良い卵を手に入れることはできないものかと長い間探していたのです。卵を提供している畜産農家があったので、会員になり、注文をしてみました。割ってみたらとっても新鮮で、味も◎。
卵の色は3色。
青い卵は初めて見ました。

 卵の他にお肉もここを通して買っています。我が家では、家でお肉を食べるのは週に1回程度なので、食べるときはいいお肉にしようということで、最近お肉はMarktschwärmerの生産者からのみ買っています。値段は普通のオーガニックショップで売っているお肉よりも若干高いくらい。これまで、豚肉、鶏肉を試しましたが、両方とも本当においしかったです。特にドイツで買う鶏肉はパサパサしていることが多いのですが、とってもジューシーでした。

問題は、値段が高いこと。ジャガイモは1回試しましたが、野菜は消費量が多い分、やっぱり躊躇してしまいます。

こういう毎週決まってやることがあると、1週間がいかに早く過ぎていくかに驚かされます。 

 Marktschwärmerのウェブサイト
https://marktschwaermer.de/de-DE
 

2017/04/22

寒いけど桜は満開


ちょっと暖かくなったと思ったら、ここ1週間以上ずっと肌寒くて、風が強く、雨の多い日が続いています。もうダウンを洗濯してしまったけど、また出そうかなと思うほど。それでも、近所の桜はほぼ満開です。今年は寒いおかげで開花期間が長い気がします。

うちの近所の桜並木道の桜も、近くの公園などに咲いている桜も、たぶんいわゆるヤマザクラで、葉っぱと花が同時に開いてきます。


ちょうど数週間前、エマと『やまざくらとえなが』という本を読み始めたのですが、そのおかげで彼女は外で桜を見つけると「ヤマザクラだ!」と指差しています。桜の花を楽しむというような年中行事は、子どもの成長に気がつく機会でもあります。満開の桜の下を通っても反応をしなかった一昨々年、なんだこれ〜?という感じで見上げていた一昨年、「お花〜!」と言って指を指していた昨年、そして、「ヤマザクラ〜!」と私より早く見つけては大興奮している今年。

近所の桜並木道では、花の時期が終っていっせいに散り始めると、落ちた花びらで桜色の道ができます。1年でほんの数日しか楽しめない光景です。

遠くから見ると新緑の中にぽつぽつと桜色が見えて
とってもきれい。